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五月十七日、講義『政治の理想について』

 前回「幸福実現党宣言」の補足のような講義となった。
 だがしかし、冒頭から爆弾発言で、聞く者の心臓が止まりそうになる。

『強気で過半数、241議席以上獲得する気で、やる気、満々でございます。
 もしかすると、最悪の場合は連立政権になって、大臣が一人か二人しか出ないかもしれませんけれども、最善の場合は幸福の科学内閣が出来るかも知れないという、その幅が数ヶ月の間の皆さんの活動で実現します。』

 なにぃぃぃぃぃぃぃっ!!! 
 この十日ほど、この団体の行く末を案じて夕飯も喉を通らず、ビールばかり啜っていたというのに……。
 なんという強気。
 ものすごい強気。

 『当会は戦後の宗教に対する偏見、常識的に「宗教っていうのはいかがわしい」「悪いものだ」という批判と戦ってまいって、宗教の評判を上げるために頑張ってきましたけれども、世直しの現実的な活動も加えていきたい。その最終段階が、いよいよ今、近づいて来ている。
 宗教が政治にタッチすることは良いことか悪いことかとか言うけれど、「結果良ければ全て良し」です。』

 確かに。ここでこの運動が成功したら、
 誰も宗教を悪いものだとは思わなくなるだろう。
 こんな形で人々の意識を変えていこうなどとは、やはり宗教家として考え方が違う。
 ちょうど、イスラム教が昔、中東で大ブレイクしたのは、イスラム教国ではイスラム信者が税金を格安にされたということが原因だという話を思い出した。
 人々を利することができる、ということをもって、宗教は正しい、という意識にかえようとしているのだ。
 しかし、それを実行する巨大な実力のある宗教家は、歴史上でも早々いまい。

 以下、今回の講義は「役所改革」であった。
 相変わらず、聞いていて思いも寄らないような策が次から次へと総裁の口から飛び出してくるので、飽きない話になっている。
 突き詰めて言うと、

 『役所の枠組み自体は大きく変える必要はない。
 内容として、行政速度を上げること。仕事の生産性をあげること。さらに、採用したときに優秀な人があと優秀でなくなる(←あまりによくあることなので、小生はここで笑った)、それは新しい時代の勉強不足。途中で勉強し直す機会を何度も与えていくこと。
 また、地方分権の名のもとに地方の役人を増やして、地方の方を減らして、減ったように偽装するようなことはさせないほうがい』

 具体的な方法としては、
 『リストラよりも実力主義で判定していく、実力主義をもっともっと徹底して、役職・給料の査定をしていくということをもっとドライにやるべき』
 『道州制には落とし穴がある。地方分権や地方自治、あるいは道州制を提案することによって、いわゆる地方交付税等、補助金をカットする狙いがある。結果的には都市部と中央部の格差がもっともって開いていく可能性がある。
 道州制をつくることによって例えば「中二階」の役所が出来、そこを通さなければ中央に行けなくなり、行政速度、遅くなります』

 
 といったあたりか。
 最後の発言に、「うわあ、橋本知事たちは、これで寄って来れないぞ」と、正直思った。
 橋本知事はしっかりした人ではあるが、最近は「地方分権」のためだけに戦っているような印象が否めない。
 黒船来港の国難が来ていても、「とにかく地方分権」と言っている人たちの集まりになってしまっているからなあ。
 国がなくなったら地方もないと思うのだが。

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