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2009-05
実現党結党……募る不安
- 2009-05-05 (火)
- 幸福実現党観察日記
講義が終わる。
総裁の姿が、画面から消える。
とたんに、夢のような政策によってもたらされた、高揚感のようなものが消えて、現実が姿を現した。
その政策を現実のものとするには、戦って勝たねばならないのだ。
小生、隣に座る伴侶をみた。
我が伴侶、かなり深刻な顔でいる。
小生も正直、あらためて、真っ青になる気がする。
……勝てるのか。無理、なんじゃないのか。
不安の原因は、その一言につきる。
小生も伴侶も、親戚が選挙で大騒ぎしているのを幾度もみている。
選挙は、素人にはできない。
選挙は、参加すれば本当に家族の平和な暮らしを破壊。
選挙は、魔物なのである。
そう簡単に勝てぬ。
そして負ければ、場合によっては破滅に近いことをいやというほど痛感している。
冷静に、講義を思い返す。
語りは全き正論。
そして、公約は最高である。
こんな最高な公約を掲げている党は無い。
おそらく、マニフェストは日本どころか、世界最高のものになるだろう。
だが、知名度、実績、すべて未知数。
あげく宗教団体という強烈なマイナスイメージ。
確かにこの団体は、政治に深く食い込んでいる。
マスコミは一切口外しないが、総裁の影響力は政界に対してすさまじい。日本のみならず、アメリカやオーストラリアまでが、実は総裁の発言と戦略に、一部、動かされているのである。
だが、それは、逆に言えば、会員の大多数が、民主や自民の議員たち、ならびに、その選挙活動を手伝う人たちなのだ。
彼らが、すべてを捨てて、信仰をとるだろうか。
おそらく、それはあるまい。
ならば、浮動票の行方である。
世間は、これをどう評価するだろうか。
……この団体は、言っていることはすべて正しいことばかりだ。二十年、ハスに眺めてきた小生からみて、実に真っ当だ。真っ当すぎてつまらないことが非難の対象になるぐらいだ。
しかし、この正論を、いったい日本人はうけとめることができるのだろうか。
小生の同級生に東大の卒業生がいる。
その人物は、二十年ほど前、団体の初期に、幸福の科学の雑誌を取る「誌友会員」というものに入っていた。(ちなみに、いま、幸福の科学は会費など一円も取らないが、そのころは、会費があって、年間数千円を取られていたのである)
人から進められたのがきっかけだったらしいが、勧められた人にもそのことを告げず、ひっそりと入っていたわけだから、付き合いなどではない。自分で良いと思って雑誌を取っていたのだ。
意外な行動だったので、これにはかなり驚いた。
だが、その人物は、一時期を境に「誌友会員」を辞めてしまった。
理由を訪ねたら、
「どれほど素晴らしく正しいことに満ちあふれた言説でも、これを世の中の人々が認めるかどうかは別問題だ。そして、認められなければ全くその言説には意味がないのだ」
というようなことを言った。
変なことを言うやつだなとおもっていたが、あのときの友人の気持ちが、今私にもわかる。
なぜならば、日本人は堅く堅く、一つの呪い、一つの洗脳にかかっていて、その状態が当然だと数十年思ってきたからである。(その呪いについては当ブログ「幸福の科学史 日本人の解けない洗脳」で記す予定)
だが、同時に、大川総裁という御仁は
「負ける戦は絶対しない」。
こんな喧嘩上手な御仁を、小生はみたことがない。
また、幹部や信者がカルトっぽくなっていても、総裁ご自身は絶対にカルトなものの見方はしない。それがこの団体の安寧につながっている。
ということは、何か勝機がある、ということだ。
いったいどうするのだ。どうすれば勝てるのだ。
これで勝てたら、奇跡以外のなにものでもない。
周囲がざわざわと立ち上がっても、小生、沈み込んだように椅子から立てず、しばらく沈思を重ねていた。
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