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2009-05

五月十日、初の結党大会 (3)

 さてさて、今のあえばさんは、と見ると……

 ……うわ、全然変わらん。
 好青年が理想を胸にそのまま大人になったという感じだ。
 いや、ちと顔が太めになったか。
 クリーンそのもの、非常にイメージが良いが、我々が知っているよりずっと闘志に満ちている。
 初陣の気概といったところか。

 そしてもう一人、小生の識別できる顔がいた。
 あの刈り上げ頭には、見覚えがある。
 佐藤なおふみ さんだ。
 なるほど、あの人が幹事長か。
 直接の知己はないが、刈り上げの佐藤さんの手腕をも、実は小生、見たことがある。

 ……これまた、凄腕だ。

 やはり二十年近く前のこと。
 (これまた、幸福の科学、発足間もないころである。一昔どころか、二昔も前のことで、痕跡も残っていない事例なので、再度暴露をお許しいただきたい。)
 佐藤さん、とある停滞した支部に、支部長として赴任してきた。
 そして、支部を眺めること二週間。
 突然、とある中心地区を、「この地区をこことここの二つの地区に分けてください」と言ったのだ。

 当時の地元原住民の幹部たちは「折角うまくやっているのに」「チームワークが乱れる」などといって大反対だったが、なんと、たったその一撃で、事実、その地方一帯は風通しが良くなったのである。
 その采配の直後に、たった二週間しかたっていないのに本部に呼び戻され、そしてまた別な支部に呼ばれていったらしい。
 要は、ひっぱりだこなのだろう。
 その後、大川総裁のすぐそばの部署にいたなどと言う噂も聞いた。
 さぞや磨きがかかったであろうその腕前、政治の舞台で発揮されるように小生、祈る。

 
 ほか、壇上にいる党四役の他の面々もかなり若いようだった。

 だが、まだまだ……という感じが否めない。
 なにせ、選挙である。
 その晩も渋い顔をしている小生に、小生伴侶は、

 「いっそのこと、被選挙権のでる二十六歳から平均年齢三十五ぐらいの若い面子をそろえ、半分ぐらいは目を奪う妙齢の女性だったりすると話題性が出るはず」

 と言っていた。
 まだ候補は決まっていないのだろうか。

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