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2009-08

幸福実現党 撤退・活動停止? と思いきや、活動再開。これまでの動き、ならびに実現党の実績のまとめ。

 (1) 幸福実現党・撤退と再開の全経緯
 昨日深夜から、「幸福実現党 全面撤退」のニュースがあちこちを駆けめぐった。
 一連の経緯を、時間軸にそって書いてみる。

 一昨日、八月十一日、九州で大川総裁の講義があった。

 その直後、翌日に予定されていた大川総裁とあえば直道さんの合同講演会で、大川総裁の講演だけが中止となる。
 ホームページに載った、中止の原因は「大川総裁の体調不良」。
 饗庭(あえば)さんのブログでは、急遽「明日の夜の総裁との合同講演会はあえばさんが単独で講演します」という告知が出る。

 明けて十二日、午後四時ぐらいに、あえばさんのブログでも、「本日の講演が中止」という明示される。

 この時点で、撤退の噂がネット等で流れ始めたらしく、支部からも活動をいったん停止、という指示が候補者には出たらしい。

 だが、この指示はどうやら実現党・もしくは幸福の科学として、公式に一斉に出されたわけではないようである。
 なぜなら、小生たちの知り合いで、立候補していない現職支部長がいるのであるが、小生たちから電話が行くまで知らなかった、といっているからである。

 深夜のネットを見ていた小生の伴侶いわく
 「大量の選挙違反者が出る可能性があるらしい。それで撤退するのではないかという説が多い」
 といっていた。
 しかし考えてみれば妙な話で、それなら、同じ手法で活動していた、仙台や東京都議選で、誰も逮捕者が出ていないというのはおかしい。

 一夜明けて、産経ニュースは以下の通り。

【09衆院選】幸福実現党が全面撤退を検討 供託金11億円は… 8.13 10:49 http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090813/elc0908131050003-n1.htm

【09衆院選】幸福実現党が一転、選挙活動続行で調整2009.8.13 12:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090813/stt0908131209000-n1.htm

 十三日の午後から、記者会見があり、以下のように報道された。
 あえばさんと、矢内筆勝(やない ひっしょう)さんが二人ならんで答えている図がのっている。
 (矢内さんという人は、このブログでは初出だが、かなり面白い人なのである。機会があったら触れてみたい。)
 きょう子局長や、小林そうけんさんら、いつも出てくるおなじみの人々の姿はない。
 そして、記者会見の様子は以下の通り。

●幸福実現党が選挙活動続行を発表
2009.8.13 15:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090813/elc0908131501005-n1.htm

 最後のニュースでは、どうやら

 「四、五十人、立候補者を減らす。減らした分は、残したい他党の議員、自民党の議員を応援する」
 という発表があったらしい。

 そして、グーグル等の検索エンジンで、「幸福実現党」が検索数うなぎのぼり、とか(笑)。うちのブログは検索エンジンではかなり後ろのほうに表示されているはずなので、いま来られた皆さん、いやー、こんな後ろまでご覧になったのですかー、と、謹んでご苦労、御ねぎらい申し上げる。良い検索ができますことを心よりお祈りいたします。

 今の経緯はここまでである。

以下、文章がかなり長くなったので、見出しをつけてみた。
――――――――――――――――――――――――――
(2) 騒動の真相? ……大川総裁の人柄について
(3) 幸福実現党のここまでの「実績」
(4) 幸福実現党の誤算……国会議員の中に潜む「100人のペテロ」
(5) 幸福実現党・現場の人々の真意

――――――――――――――――――――――――――

(2) 騒動の真相? ……大川総裁の人柄について

 さて、小生の目下の感心は、大川総裁の安否である。
 どうも、今回のこの騒動には、大川総裁の体調も、絡んでいるように思えてならぬ。
 九州の講演後に、体調不良の表示であり、きょう子夫人が姿を見せていないので、正直、心配している。
 昨日も書いたが、信じられないハードスケジュールで動いているのだ。
 睡眠時間など取っていないのではないか。
 だから、九州の講演直後に体調をくずした。
 そんな総裁を見て、幹部の一部が「もうやめましょうよ」と言い出して、選挙戦自体をやめるように指示を出した。
 ところが、現場に近い幹部達が、それに異議を唱えた。
 そして二転三転の報道の後、記者会見となった。
 ……おそらくそれが顛末の真相では無かろうかと思う。

 大川総裁はおそらく、療養中では在ろうが、総裁の意図も、現場と同じく「最後まで戦う」という意志であろうと思われる。
 この団体は、幹部と現場の意見が食い違った場合、総裁の意図は現場に近いところにあることが多いのである。

 それにしても、やはり、大川総裁は、自らが倒れるまで頑張ってしまわれた。
 どこからどうみても、大川総裁の今回の行動は無私で、維新の志士に近い精神がそこにある、と思う。

 たとえば、最初に「供託金十一億を、無駄にするつもりか」、という意見が出たときに、総裁は、
 「小さいな。百億で世直しできるなら安いものです」
 とお答えになったそうである。

 これは今に始まったことではなく、総裁はしんから正統派の宗教家で、困っている人がいると全財産を擲ってしまう行動を、たびたびとってしまうのである。

 たとえば、阪神淡路大震災のときも、私財をカラにして、自衛隊より早く援助した。
 マスコミの無視にあって、その実績は残っていない。
 しかし、現地の人々は知っているのである。
 今回、神戸で選挙の戸別訪問をしたら、出てきた見ず知らずのお婆ちゃんが開口一番
 「あなた方が来るのを待っていた。私は被災者。あのときにお世話になった恩を返したかった。」
 と涙ながらに言われたという話を聞いた。

 とにかく、総裁は、なんといっても誠実さが折り紙付きな人なのである。
 幸福の科学・実現党を応援する意を表明している、評論家の岡崎久彦氏も、
 「霊言、というのは信じられるかどうかわからない。しかし、大川総裁の誠意は信じられる。自らに見えた霊言を信じ、自らに見えるビジョンを信じて、誠実一筋に生きている、大川総裁に関して、そのことだけは疑いようがない。」

 と言っていた。

(実は小生もそれに近い気持ちで、この二十年総裁の本を愛読している。熱心な信仰者の伴侶からは、「あなたも消極的だね」と笑われているのだが)

 ドクター中松も、ただ一度の会見で、総裁を信じて立ち上がったという。
 猜疑心とマスコミ洗脳にまみれた若い人たちはともかく、八十代ぐらいのサムライ魂をもった人々は、総裁の誠意と、志がわかるのではなかろうか。
 そして、じつは、その総裁の誠意は、この二ヶ月で大きな仕事をしているのである。

(3) 幸福実現党のここまでの「実績」

 実は、幸福実現党、というのは、かつてどの政党にもなしえなかったものすごい実績をあげている。

 これまで幸福実現党が行ったことは何か。
 最初に、宗教としての成功した立場をなげうって、全選挙区に出馬した。
 全地区に立候補者という、とんでもない行動に出て、大音量でこの国に警鐘をならした。
 経済・教育・年金問題・国防に関して、夢のような未来を呈示し、数字的根拠をもとに練り上げた政策によって、ビジョンを描いた。

 そして、その結果。
 突然現れた巨大な候補者の群れと、その政策が浸透するにつれて、
 まず自民党は変わった。先日の麻生氏の、党首討論での国防に関する鋭い切り込みは、幸福実現党がここまでタカ派なことを言っても、マスコミがたたかなかったことを受けてであると思う。(麻生さんはこれまでも大川総裁から献策を受けている)
 民主も論調が変わった。
 共産党までが減税の根拠を言い出した。
 なにより、ロイター、インディペンデンス、インドの各新聞社等、海外のメディアは瞠目して報じた。
 その結果、なんと、日本をなめきった北朝鮮の態度が少しく変わったのである。

 そこまでの実績を、しかも公認の政党になる前に、この集団はやってのけた。
 旧約聖書の予言者エレミアは、「我が国はこのままでは隣国に攻められ占領される」という不幸な予言をなし、その警告に皆が用心したため、その国は守られた。
 しかし、そのかわりにエレミア自身の不幸の予言は外れ、結果、「嘘つき」と言われて自らは迫害された。評価されぬまま、国を守った偉人である。

 幸福実現党の仕事はそれに似ている。

 北朝鮮がいま、二の足を踏んでいるのは、日本に突然、自分の真意をさらされて、抵抗の意を見せる勢力が現れたからであろう。

 しかし、未だ幸福実現党は評価されていない。、
 否、支持率からわかるとおり、「宗教だ」という理由で、信用さえされていないのである。

(4) 幸福実現党の誤算……国会議員の中に潜む「100人のペテロ」

 その件に関して、もしも、一つ、幸福実現党の誤算があるとしたら、信者である議員たちが口をつぐんだことではなかろうか。

 じつは、幸福の科学、というのは政治力が強い。
 百名以上の議員が、熱心な会員なのを小生は知っている。
 熱心な、というのは、三宝帰依(三帰)という誓いを立てた本会員になることである。
 彼らは総裁を師と仰ぎ、個人的にも政策の相談にのってもらい、ある時には幸福の科学から票ももらい、指導に従ってきた。
 (たとえば、オバマが、着任早々、切り捨てる気まんまんだったはずの日本に一目置いたのは、大川総裁の「オバマは日本を切り捨てる」という警告を信じた幸福の科学の議員たちが、警戒した態度をとったからである。)
 しかし、ここで、新約聖書でキリストが十字架にかけられたときに、三回も「あんな人知らない」と否定して、後で泣き崩れたというペテロのように、すべての信者議員達は「いや、幸福の科学なんて知りません」と、一様に口にしたのである。
 百人のペテロたちの出現である。
 このうち、五人がはせ参じていたら、発足と同時に政党要件を満たすことができ、総裁にこんな苦労はなかっただろう。 
 政党要件を満たしているのといないのでは、選挙活動にものすごい有利不利の差がでてしまうからだ。
 
 そしてマスコミの暗黙の報道協定。
 戦後マスコミの、「宗教の良い面と、政治家の良い点は報道しない、それがマスコミの良心だ」という厳格な報道協定(←談合とも言う)に従って、実現党を報じているのは地方マスコミとスポーツ新聞、そして産経新聞のみである。
 じっさい、毎回、幸福実現党の講演会にはマスコミがつめかけているが、彼らは全員、「ここの団体、なんとか『新興宗教らしく』(笑) 悪いことをしてくれないかなあ、そしたらネタになるのになあ」という理由なのである。

(5) 幸福実現党・現場の人々の真意

 かくて、考え得る限りの苦戦を強いられた幸福実現党。
 今回の09’衆院選では、幸福実現党、議席はおそらくゼロであろうかも知れぬ。
 いや、ゼロであろう。たぶん。

 たとえば、北朝鮮のミサイルが実際に着弾でもすれば、票は伸びるであろうが、「それは望まない」と総裁は言い、核の着弾ビデオなどつくって警鐘を鳴らし、国論を変えた結果、北はひるんで、直接打ち込む可能性はかなり低くなったと思われる。
 エレミヤのように、国を守るのと引き替えに、自らの信用、自らの票は失ったのである。
 それが大川総裁という人なのだ。
 小生、一読者として、こんな憂国の士を、誠実一路の人を、不幸なままで終わらせたくはない。
 総裁、もしも療養中であるなら、どうか、どうか、体をいとうていただきたい。
 総裁は孤独ではない。
 世間は見ている。
 必ず見ている。
 小生は見て居るぞ。
 もし、この戦いを、十年に十年続けたらどうなるか。
 必ずどこかで、世間は信用する。

 さらに、今回、幹部達から「活動停止」の指示が出たとき、猛然とすさまじい反対が現場から湧き上がったという。
 その真意はどこにあるか。

 ……現場のひとびとと話すとわかるのだが、幸福の科学、幸福実現党は全員、この戦いをかわきりに、十年かかって、信用を積み上げるつもりである。
 そのために、今回は全員、落選し、恥をかいて撃沈しても構わない、と、本気で思っているのである。(もちろん、公式のインタビューでは、そんな本心は秘めて、「必ず今回勝つ」と言うだろうが)
 総裁がこの国のために命を捨てたように、自分たちも、そのための捨て石になる、と、本気で思っているのである。
 ほかの選挙事務所と違い、そうした無心のすがすがしさに、この党は満ちているように思う。

 願わくば、この党の志が、五年後、十年後に実らんことを切に祈る。

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