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総裁講義「This world is not enough」(2) 大川総裁の選挙結果分析

 前回に引き続き、 九月十日、大川総裁の語る英語の講義「This world is not enough」についての紹介と考察をさせていただきます。

 総裁の挨拶、「Hello everyone.How are you.ok.」の出だしで語られた講義。
 いきなり、
  大川総裁「幸福実現党の日本における初めての総選挙への挑戦は失敗に終わった。衆議院に置いて議席を獲得するには至らなかった。しかし、これは始まりである。」

 総裁は、英語の講義だと、ずばりと結論を言う。
 日本語の講義では「失敗」という単語をなかなか口にされない。会員さん達の気持ちを思ってだろうか。
 しかし、はっきり結論を言い、そこから次回の挑戦へのひるまぬ言葉を次々と紡ぎ出す総裁の姿は、会員さんに微塵も不安を感じさせないに違いない。
 
  大川総裁は、幸福実現党の敗因として、「私達はしろうとであり、十分な選挙テクニックは何もなかった」こと、さらに、
 「日本のマスコミの無明を打ち砕くことが出来なかった。彼らはずっと私達を無視し続けてきた。」ことが主たる原因だと説かれた。
 やはり、最大の敵はマスコミであった。
 いかなる無明が日本のマスコミにあったか。
  大川総裁いわく、「マスコミが宗教政党を悪だと思」っていたこと、そして、「アメリカにならい、自民から民主への政権交代というストーリーを描いて、それを実現しようとしていた」こと。
  そして、マスコミが幸福実現党への無視を重ねたために、国民はというと、
 「約八割の有権者が総選挙の投票日には幸福実現党の名前を知ってはいた」が、「この政党がどんな政党なのか、
この政党を選ぶべきか否かが判断できなかった」「They couldn’t rely on us.国民は私達を信頼することができなかった」。
 「もしマスコミが公平に扱っていたら、十倍の票が獲得できたはず」

 であると説いた。

 大川総裁いわく、
 「幸福実現党の活動についてインタビューし、報じたのは海外のメディアだけであり、日本のマスコミはコマーシャルのために私たちからお金を受け取ったが(笑) 政党CMを流すだけで、彼らの意見として主張したり説明して、私達を支援することはありませんでした。」 
 ……こんなにひどいことをされている状況でも、笑いを含めて話をされる総裁は、お強いトップだ。

 さらにマスコミは、選挙期間中、さんざん無視を重ねていながら、
 「現在、マスコミが民主党の批判として書いている内容は、幸福実現党が訴え続けた内容そのものである」
 というのだから、聞いているとなにやらグツグツと腹のあたりが煮えかえりそうな気がする。
 金を貰って無視をして、ネタだけ盗用して部数延ばしに使い、幸福実現党に瑕瑾があればハゲタカのように襲いかかってそれも部数の足しのネタにしようとしている。
 その卑劣さは、もはや、人としてこうはなりたくないというレベルだ。
 マスコミに限らず、この国の出版業界は「魑魅魍魎の百鬼夜行」だと、筒井康隆氏がエッセイで書いていたが、マスコミにこそはやく因果応報が訪れてくれないと、まったくこの国はよくならない。
 いま鳩山氏の奥方をさんざん持ち上げて居るマスコミだが、国外の評判は、あの奥方にメディアがあきれかえっていることを伝えないというのは、北朝鮮並みの情報統制だろう。
 某大新聞が六月に破産という噂があったのだが、悪運強く(といったら失礼だが)生き延びておいでのようである。
 なんとかならんものなのか。

 さて、講義を聞いていてちょっと不思議だったのが、
 大川総裁「敗北の原因は我々にもあり、それは我々が宗教者で、政治的に素人であったという自信のなさである。この国をおさめる勇気がなかった。」
 という一文。
 小生が現場で見ている限り、皆、初陣の必死さが横溢していて、「自信のなさ」というのはあまり感じられなかったのだが、これは、職員の潜在意識下で、ということなのだろうか。
 このあたり、いつか解説していただけないかと密かに思う。

 そして、
 「政治家は政治のことをよく知っていると思われがちだが、私達は「神の視点」から見ていることを忘れてはならない。」 と指摘。
 ここで、タイトルの「This world is not enough」の如く、すなわち、世界を「未熟なるもの」ととらえている、「神の視点」という単語が出てくる。
 世直しの立党であったことが文脈からもはっきり伺える。
 また、その少し前には、はっきりと、立党が天上界の求め(requier)であったことを再明言。

 大川総裁 「This is not end.これは出発なのです。
 This is our starting point 私たちの新たなる挑戦の出発点です。
 This is our just begining of new challange.We must challenge again.私たちは何度でも、何度でも挑戦しなければなりません。
天上界の天使、大天使の期待に応えることが出来なかった(Because ……we couldn’t satysfy the expectation )からです。」

(ここの冒頭は、「Because we cannot」 と言いかけて、言い直されている。「できない」、ではなく、「できなかった」、という言い直しである。より力強い。)
 この戦いは、「出発点」である旨が語られる。
 これを聞きつつ、小生はひとり、
 『ロイター、聞いてるか! 最初に記事にしたときは江川紹子氏その他の「負けた後にテロがあるかも」なんぞというコメントを載せおって!』
 と内心で快哉を叫んでいたのであった。(最近ではダイヤモンド社か?)
 これで今後も幸福実現党による本気の世直し立候補が続いていったら(いや、党内の体制から見て続いていくわけだが)、そうしたコメントを載せたコメンテーターやら記者やらは、大声で「下衆の勘ぐり」を吐いたことになる。そういうことを言っているマスコミ諸氏、「いつか責任取らされますぞ」、と申し上げたい。

 ところで、講義の中の、
 「国民が私達を選べば、その選択はこの国の偉大な成功と繁栄につながる」 
 という一言について。
 ふと、懐かしい話で恐縮だが、ノストラダムスの予言が大流行したとき、その詩の中に、直訳で、「ヘルメスの智慧が日本を救う」というようなフレーズがあったのを思い出した。
 その詩を読んだときには「ヘルメスの繁栄が」というが、大昔のヘルメスという神様が、どんな形でこの国を救うのだろうか、あるいは何かの象徴なのか、と、いぶかしんでいたところ、いまや、まさしくヘルメスという名の神と教義、それを奉ずる人びとが「幸福の科学」「幸福実現党」という形で復活し、活動することによって、日本を繁栄に導いてくれそうな芽が出てきた。
 とりあえず、ヘルメスの名のつくもので、ほかに日本を救ってくれそうなものはなにもない。
 ノストラダムスの詩編は、当たりあり外れありの予言詩だが、この予言は当たりの部類に入って欲しいとひとえに祈らずにはいられない。
 

 そして講義は、「鳩山政権の問題点」に続く。
 総裁、ガツンと言ってやってください、ガツンと。
 ……次回に続きます。

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