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2009-10

映画 仏陀再誕の周辺(3)……映画館で聞けるか? 「子安仏陀の九分間説法」

 アニメ映画「仏陀再誕」公開に際し、祭りに参加中です。

 さて、そろそろ、各精舎での試写会に行った人たちも出てきたようである。
 彼らの意見を聞くと、「お客さんを飽きさせないシナリオだった」と、おおむね好評。

 今回、シナリオ担当は大川隆法総裁のご長男、大川宏洋(ひろし)氏であることは有名。
 雑誌「アーユーハッピー」の今月号を見てもわかるとおり、氏はジャニーズ系の容姿と評判が高く、幸福の科学芸能部門で彼を真っ先に売り出したらどうだと言うぐらいの好男子である。
 その彼が、若干二十歳前後で、初の企画・シナリオ作品を手がけた。
 上映直前、心中、さぞや不安もあるだろうとお察しするが、作品の出来も入りも、このぶんだと不安はなさそうだ。

 しかし、試写会に行った人たちの話を聞いて、小生が何より驚いたのは
 「仏陀の再誕として出た宗教家が、九分間の説法をぶっとおしでやるシーンがある」
 そうである。
 なんでもその部分は、「宏洋(ひろし)氏が、書籍 仏陀再誕の一冊から最も核になる部分を抜き出して構成したものだ」とか。
 なかなかに思い切ったシナリオだ。
 いくら海外の信者さんに見せるような宗教映画とはいえ、シナリオ初挑戦でこそできる、常識破りで興味深い。

 ……いや、ちょっと待った。
 九分間の長い長い台詞を語る「宗教家役」というのは、いつも幸福の科学映画で救世主役が定番の子安武人(こやす たけひと)さんではなかったか!?
 「子安さんの九分間ノンストップ説法」って……いやそれ、充分面白い「トンデモシーン」に思えるのは小生だけか?

 ……ここで説明しておくと、意外と会員さんは知らないようなのだが、この子安さんという方は凄い声優さんである。
 声優デビューは幸福の科学立宗と同年ぐらいではなかったかと思うが、とにかく甘くてつややかな「美形声」をしていて、超美形などの役から悪役、三枚目などもこなす、超有名な声優さんであり、なんと、自分で事務所をたちあげて社長業までやっているのだ。
 しかも、この人は「業界初」の試みをいくつもやっている。
 (たとえば、声優さんたちを集めて、そのイメージを元にストーリーやキャラクターを作った、「ヴァイス」という作品を作り、メディアミックスで展開するなど、当時、ちょっと考えられないようなブロジェクトを立ち上げて、女性ファンの人気を得た)
 もちろん声優さんとしても、ずばぬけてカンがいい。
 というのは、普通の声優さんは、役を貰うとじっくり自宅等で考えることも多いようであるが、子安氏は、「ほとんどの仕事を家に持ち帰らず、仕事場のみで役作りをして仕事をしてしまう」、という話を読んだことがあるのだ。
 
 もはや、アニメファンからは「子安」「子安」と呼び捨てにされていて、たとえばコメント書き込み式の動画サイトなどにアニメがアップされ、子安さんが脇役などで出ると「子安だ」「子安キター」「おお、子安」「これは良い子安」などと、それはもうどっと書き込みが入る。
 登場するだけで受けるという、千両役者みたいな声優の一人ではなかろうか。
 ……前回の更新でも記したが、この人が幸福の科学映画で、いつも最高神の役を行っていることは、じつはものすごい信用であると感じられる。

 さて、映画 仏陀再誕では、その声優さんを使って、なんと、
 「子安の九分間説法」
 をやるという。
 これが本当だとすると、劇場の大音量で九分間「ずっと子安のターン」とばかりに子安声が鳴り響くわけで、こんなことは日本のアニメ史上、前例はほとんどないと思われ、子安ファンは客席で悶絶必至ではないかと思うのだがいかがであろう。
 小生、いまだ半信半疑なのだが、こればかりは劇場に足を運んで確かめてみるしかなさそうだ。

 なお、東映の試写会では、幸福の科学信者でも、子安信者でもない、東映の女子社員の方のお一人が、見終わった後しばらく席にてすすり泣いておられたという話を耳にした。

 ……それを聞いて、シナリオの良さもあるのだろうが、子安さんは今回も、きちっと演じて下さったのだな、と、思った。

 上映まで、あと三日である。

 
 ちなみに、子安さんは、幸福の科学の九年ほど前のアニメ映画、「太陽の法 エル・カンターレへの道 」では、仏陀そのものの声を演じておられたが、これがまことに中性的な声に聞こえた。
 ちょうど 「少女革命ウテナ」の美形生徒会長役などの印象が強かった頃で、小生は、「凄い。子安仏陀だ! 凄い! なんかゲイっぽい色気があるぞ!」と、一人客席で受けていた。この「子安仏陀」、話題にならなかったのか今もって不思議である。

 その後、なぜだか氏がゲイの役を演じるのを、割と耳にするようになり、これまたけっこうはまり役で、アニメ「桜欄高校ホスト部」で演じた、主人公の少女の父親でゲイの男性の声などもかなり良かったが、そうした役を聞いていても「太陽の法」の芝居を思い出し、役者さんというのはこうやって芸の幅を広げていくのだなと妙に感心してしまった。
 (興味のある方は、アニメ映画「太陽の法」もご視聴をどうぞ。ツタヤあたりのオンラインのDVDレンタルで借りられます。)

 ……以上、今回の更新は、幸福の科学の映画で一番の功労者と思われる、定番声優の、子安武人さんについての記事でした。

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