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2010-01

11月17日 幸福実現党再起動大会「坂本龍馬・幸福政治実現祈願」(1)

 この二ヶ月、総裁が精力的に巡錫をされている。
 「今日はあそこの支部に入った」「昨日はここの支部に入った」、と聞く度に、
 「ああーっ、縮む、総裁の寿命が縮む」とやきもきするのだが、なすすべもない。

 さらに、その御法話がなかなか支部に流れてこない。
 説かれる法話はどれも白熱している。
 特に12月23日の渋谷の英語説法など、流れてきたノートは幾度読み返したかしれず、一刻も早く直接聞きたいと焦がれているのだが、これも直接拝聴するのはあとになりそうだ。

 ……とりあえず、いままで支部で拝聴可能な法話を聞き込んで、幸福実現党のいまを考察していきたい。
 なにしろ、幸福実現とは、おそらく
 九割以上の確率で、日本に「維新」を起こすことが確定しているとおぼしき政党である。
 こんな面白い政党はないのだが、その動きはほとんどマスコミが流さず、情報は信者さんやファンのブログでしか知ることが出来ない。この党に関しては、紙媒体に印刷されたマスコミではなく、ネットの記事のほうが断然詳しいのだ。
 ……ということで、引き続き幸福実現党と幸福の科学を追っかけてネットの片隅にデジタルな記事にして残していく作業に参加させていただきたいと思います。

 さて、さかのぼること2009年11月17日、「幸福実現党 再起動大会」というものが開催された。
 これが幸福実現党の第二ラウンド、参院選へのスタート。ここから再ウォッチをはじめさせていただきたい。

 ……支部でオープンにされたその大会の拝聴、参加費は二万円である。
 総裁曰く「パーティー券」としての位置づけだというが、これだけ出席者が得する(精神的に)パーティー券もないでしょう。
 だって、霊言ですよ。
 坂本龍馬さんその人の。本人が出てきて喋ってるんですよ。
 (もっとも、直接の霊言は原稿用紙一枚ぐらいの「祈願文」であって、その霊言が読み上げられたあとは、総裁から祈願文の解説が一時間あるわけなのだが、その間もほとんど話の内容は龍馬という人が演壇の総裁の側に立って、話す内容を指導していると考えてよい)
 現在、日本史上、おそらくもっとも人気のある歴史上の人物が、いまの日本に必要なことを縷々語っているわけですよ。
 明治維新の時のように国を救うには、どうしたらいいかを説いているわけですよ。
 これは巷で有名な「オーラの泉」どころではない。龍馬伝とか、龍馬がゆくとかどころではない。
 この小一時間は、「いま、この国に龍馬さんがいてくれたらなあ」と思う人にとっては、二万円でも安いでしょう。
 「いや、だって本物かどうか……」と仰る御仁は、この夏の総裁の街宣をご覧になり、テレビでの党首の演説をご覧になれば、ほかの政治家と比べて、この団体の志の真贋がわかるのではないかと思いますからまずそちらをどうぞ、と申し上げたい。
 ……誰がどうみても、ほかの政治家や党とは違うはずだから。

 さて、講義の内容である。
 講義は、 総裁による「坂本龍馬・幸福実現祈願」の読誦と、その解説である。
 チョコレート色をもっとパステルにしたような色の背広に、なにかこう、芝居やドラマで浪人が着る着物の色を思い出してちょっと胸がつまった。
 いきなり読み上げられる原稿用紙一枚ほどの祈願文の霊示。
 短い。
 けれど、泣かせどころが多い。(もう、ここで二万円の元はとれます。)
 そして、読誦が終わるや、いきなり、はじめから驚くことを語り出す総裁。

 『大川総裁の街宣の第一声、池袋の街宣の霊指導は坂本龍馬先生。
 そのあとの渋谷街宣は西郷隆盛。
 新宿街宣は勝海舟。』(要約 小生)

 うわ。やっぱりあれは霊言だったのか!
しかも、凄い面子ではありませんか!
 ……どんな内容だっただろうか!? と気もそぞろで、帰宅してから当時のメールの控えを調べると、
 六月二十五日に、「渋谷15:50、池袋17:00、新宿南口18:30」に先生の街宣がある」「一般の反応を知るためなので会員は指示がない限り来ないように」
 という、メールがまわって来ている。
 おそらくこの三連続の街宣だ。
 さらに、あたふたと講義録のファイルを探すが、どうしても講義録が見あたらない。
 youtubeは削除されているようである。 
 当家で唯一残っていたのが六月二十五日の渋谷街宣のノート。
 読み直してみると過激きわまりなく、

 『無能な政治家よ、日本から出ていって北朝鮮に亡命せよ。「日本に核ミサイルを撃ち込む代わりに、私たちを順番に処刑してください」と金正日に頼んだらいい。何の政策も思いつかないのなら、それ以外にやることはない』 
 『世襲の二代目、三代目、四代目議員、あなたがたがもし他の家に生まれたとしたら中小企業の社長でさえなれない。』
 『一体どうやったら九百兆も借金がつくれる。この国を任せてはなりません。そうした有罪議員達は、せめて歳費 を全額、返しなさい。』 
 『河野洋平が腎臓を息子からもらって長生きできたので引退祈念として法案を通そうとしているなら徹底的に批判したい。あなたが腎臓移植をせず早く死んでくれたらこの国は助かった』
 『政府は無学、マスコミはノータリン、このままでは日本からボートピーブルが出る。ボートピーブルになって、どこの国に逃げていくのか。皆さんに逃げる先なんてありませんよ』

 ……ひえええええ、と、絶句ものの単語が並んでいる。
 まさに空前絶後の街宣である。
 こんな過激なことを言ったら、それは斬り殺されるでしょうという内容だ。
 しかし、あれが維新の志士の本音なのだ。
 これが維新を起こした人たちの激しさなのだ。
 票を取ることを考えた現代の政治家とは、もはや生きている次元が違う。
 本当に凄い街宣だった。 
 
  さて、衝撃の事実に続く、「祈願」と解説の内容は……以下、次回へ続きます。

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