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2010-06

菅首相の「潜在意識」から読み解く、最近の首相の行動

 まず、今朝起きて、驚いたのがこの数字。

【菅内閣支持41%、不支持23%=参院選「民主に」大幅増―時事世論調査】
6月11日19時15分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100611-00000163-jij-pol

 あれっ。四十パーセント!? 
 つい何日か前の世論調査では、

 菅内閣支持率61% 共同通信世論調査
          60% 朝日新聞世論調査
          66% 毎日新聞世論調査
          64% 読売調査

 ……だったはず。  これを受けて、数日前の日刊ゲンダイ見出しなどは、「参院選大勝で長期本格政権!」とうたいあげた。

 それが、時事通信で四割。

 この数字が正確なら、政権発足前のわずか二日足らずで、二十パーセントも落ちたことになる。
 (ただ、本家の時事通信の記事http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010061100902だと、文章最後に挙げられた「解答回収率」が高いらしく、計算の方法が少し違って、やはり支持率はまだ高いのではないかという話や、対面式であるので支持率が低く出るという話もある。
 しかし、そもそもテレビ各社の支持率調査が「下駄どころかロンドンブーツをはかせている」という声もあるので、もう少し時間が経ってみないとなんとも言えない)

 「支持率下り最速レコード達成内閣」などという揶揄も飛び交うしまつ。

 二割減までひどくはないのかも知れないが、あきらかに支持率は下がっているのではないか。

 その一因は、まちがいなく荒井大臣の事務所費の問題。
 ざっとまとめてみると、
 前々から問題視されていた荒井大臣の事務所費であるが、荒井大臣はこれに対して当時のレシートをだして(←領収書ではないのだな)潔白を主張した。
 すると、そのなかに「キャミソール」「コミック」「パチンコ必殺仕事人のCD」が入っていた。

 「キャミソール!?」
 「……それはないわW」
 「このキャミソールって、本人が使っていることを証明しないと政治資金規制法違反にひっかかるんじゃないの」

 ……というわけで、たちまち「キャミソール荒井」という通り名がネットで広まり、Googleの検索ワードランキングで六位、首から下が華奢なキャミソールのモデルの体で、民主党の白い演説舞台で演壇に立つ麗しい荒井大臣のコラ画像が出回った。

 しかも、asahi.comの報道したレシート画像などから、書籍のISBNを調べたところ、少女漫画が数種類入っていて、そのうちの一冊が、有名な別フレ掲載中の少女漫画「ライフ」(壮絶なイジメと闘う少女の物語)か、あるいは、ちょっと有害図書めいたタイトルの女子向けの恋愛コミック(タイトルを書くのがはばかられるので割愛)のどちらかであると判明。
 今度は

 「後者だったら、こいつを総理にして二次規制やめさせようぜ」
 「藤田まことのパッケージのパチンコのサントラを流しつつ、 キャミソールを着、 少女漫画を片手に日本の国家戦略を考える 大臣か……」

 という風評が立つ。

 あわてて、今度は「これは秘書が……」と申し開きをした荒井大臣。

 すると今度は、2007年の際に使用したというCDのレシートの日付は2008年のものであることが判明。

 「時をかけるキャミソール」
 「荒井大臣 時空を超えて選挙活動していた事が判明 ノーベル賞か!? 」
 「キャミソール荒井、時空を歪めて事務所費を流用していたことが発覚」 
 「未来人 荒井議員……未来で発売されたCDを知事選出陣式に使用」

 と、もう、めちゃくちゃな言われよう。
  さすがにマスコミも完全に無視は出来ず、一部は載せざるをえなくなったようだ。
 ……まさかキャミソール一枚で支持率が二割も落ちたのではなかろうが、民主党は大臣一人で大変な不名誉を引き込んだ。
 (もっとも民主党の場合、なんだか、大臣全員このぐらいの「火種」はお持ちのような気はする)

 では、当の首相はどうか。
 テレビ・新聞は相変わらずのもちあげぶり。
 実際、口蹄疫の宮崎にも入り、日米同盟を主軸にすると言い、安倍総理より早く拉致被害者家族との会見を持ったというし、穏当なふるまいをしているように見える。
 
 しかし、首相になる前の、「菅直人語録」というのがネットにあったので覗いてみると、

 「(沖縄の海兵隊について)政権をとったら、すぐに出て行ってもらう」
 「自衛隊派遣は憲法違反だ!だが私の発言は気にしないで欲しい」
 「テポドン? ミサイルが何発か飛んできたら考える」
 「民主党が政権をとれば株価3倍」    
 「私が菅直人でなければ、菅直人を追及するだろう」
 「√(ルート)を知っていますか。私は暗記してますよ。3.1519…」(←円周率、3.14ではないところもユニーク)

 ……など、なかなか凄みのある発言をしているらしい。(この「語録」、発言のソースは書かれていないが、おおむね近いことを仰ったのではないかという気がするものばかりではある)
 
 これらの「語録」に象徴されるような左翼的思想から、距離をとったかのような言動をとる菅首相……いったいいま、首相の「本音」はどこにあるのか。
 
 ここで出番なのが、幸福実現党と幸福の科学。

 来週18日、幸福の科学出版から、菅首相の本音を暴いた本が出版される。

 タイトルは『国家社会主義とは何か』。 おなじみ、公開霊言シリーズ、『ヒトラー・菅直人守護霊・胡錦濤守護霊・仙石由人守護霊の霊言』。

 ……というと、「なんだよ、本心っていっても、また霊言かよ!」と言う声が聞こえてきそうだ。真偽については疑い深い方もおられよう。
 が、今年に入って、ものすごいハイペース、なんとこの6月一ヶ月だけで11冊もの新刊 (ほとんどが霊言)される。(ちなみに、この二十数年で著した著書は、ゆうに六百冊を超えている)
 いまの大川総裁のスケジュールは、午前に2冊校正を仕上げて、午後に霊言の収録……それも、いちどに霊人 三、四人を呼んで職員と対話させていて、その映像が全てオープンにされている、といった様子。
 大川総裁の霊言というのは、芸人さんではないから、声色等は変わらない。そのため、清水ミチコさんあたりの芸に慣れている一般の人々が興味本位で目にすると、「えっ、こんなので信じるのか?」という声もあるそうだが、問題は量と内容。
 書籍化になってからもう一度読み直されることをお勧めするが、あの量とあの内容に触れた人は、幸福の科学を信じない人でも、「大川総裁の演技だろ」という人はいなくなるのではないだろうか。
 少なくとも、鳩山首相に関しては、あの霊言に書いてあったとおりの人物であったし、その家庭教師をしているつもりだった鳩山一郎氏の霊言についても、まことに納得のいくものだった。
 
 その、菅首相の守護霊の霊言。

 ……じつは、毎度毎度、左翼の霊言を聞く度に心底腹が立つのだが、この人の霊言は格別にイライラさせられた。
 たとえば、その直前のヒトラーは、なにかこう、幻惑されるような気持ちの悪さ、精神を病んでいながら普通に話している人との対話を聞くような胸の悪さがあり、聞いていて頭痛がした。

 しかし、菅首相の場合、守護霊の霊言をざっと聞いた限り、目立つ特徴は

 「異様に強い警戒心で失言を恐れている」
 ことと、
 「人の話をめったやたらさえぎる」
 ということだった。この後者がなかなか、聞いていてこちらまでイライラさせられてしまう。

 たとえば、「北朝鮮に関して、絶対に責めてくるなんてことはない」といいはる菅氏の守護霊に対し、インタビュアーのE氏が

 E氏「でも金正日氏は日本に対する恨みがあって、もしかしたら……」
 といいかけたところを遮って
 菅氏の守護霊「それは君、君の偏見だよ。君、直接インタビューしたわけじゃないだろう。恨み、ないかもしれないじゃないか。」
 といい、
E氏「核開発をして、核ミサイルを今は…」
 をまたさえぎって
 菅氏の守護霊「それは最低の自衛だろうよ。ああいう貧乏国が自分の国を守るために、それは核兵器の一発や二発、持っていると称することで、守ってるんじゃないか。」
 ……と言い返す。

 自分と反対する主張が出ると、最後まで聞いていられずに切って、自分の意見を押し出さずにはいられない。
 伴侶いわく、こういう話し方をする人はだいたいにおいて、

 「せっかちだね。
 自分にとってはわかりきった話に反対してくる人が、全員、のろまで愚か者に見えている、みたいな。
 ある意味、頭の回転が速いのかもしれないけど、これほど短気で、その反対意見を、わかりきったことであっても最後まで聞けないっていうのは、不寛容で、器が小さいという感がある」

 のだそうである。
 (この人を相手に、うまく聞き出したインタビュアーのHS政経塾のE氏には心からご苦労様と申し上げたい)

 しかし、同時に、霊言から伝わってくるのは、強烈に「失言による失脚への恐怖」である。
 先ほどの霊言の少し後ではあるが、 

 E氏「普天間基地問題に関しては菅さんは今回、鳩山さんが迷走している時に、あえて発言を控えていたような……」
 菅氏の守護霊「そりゃあ、そうだ。」
 E氏、続けて「……ところがありました。」
 菅氏の守護霊「君、鋭いなあ。」
 E氏「これは次期総理を狙うために……」
 菅氏の守護霊「そりゃあ当然だろう」
 E氏「あえて……」
 菅氏の守護霊「だって、共闘組んだら、わしも失脚するじゃないか。」

 というやりとりがある。それを皮切りに、E氏にむかって、

 菅氏の守護霊「(インタビューの続きは)君の態度によるんだよなあ。答えは。
 だから、君がわしを陥れるようとしてるんやったら、それはそれなりに儂は防衛しなければいけない。」
 といい、E氏が菅氏を褒めると、幾度も幾度も
 菅氏の守護霊「要するに、有能だと、君、今いってるんだろう。
 言葉を確認するぞ。有能な政治家だと、君はいったんだな。
 その考えで良いんだな。
 役人に騙されずに正義を実現した。
 役人を使いこなせ、役人に騙されず、役人を追い詰めることができる有能な政治家だと君はいったんだな。」
 と念押しして、いちいちE氏が「そうですね。」「そうです」と答えるや、ようやく

 菅直人の守護霊「よし、よし。それが前提だな。有能な政治家というのが前提だな。確認しておくぞ。よし、それならある程度までは答えてあげよう。」

 ……と話し出す、という案配である。

 これが菅という人の秘めた性格だと仮定して、今の政局を見ると、いかに菅首相が我慢しているかが分かる。

 首相は、斬りたいのだ。
 全体主義よろしく、自分の意に反する意見を、すべて斬ってしまいたいのだ。
 米国だって叩き出したいし、中国にはもっとすりよりたい。
 だが、ひたすら失言への恐怖心から、我慢に我慢を重ねて、ひたすら参院選までは自制している、というのが胸中ではなかろうか。(……いまのところ、見上げた自制心ではある。)
 その具体的な方法として、どんな戦法をとっているか。
 現実のニュースをチェックしてみると、

 【首相、報道陣への警戒心あらわ 産経は質問できず2010.6.9 00:07】(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100609/plc1006090008003-n1.htm……ニコニコ動画でさえ質問を受けたのに、産経だけは「呼んでいない」とばかりに無視された。)

 【沈黙の「菅官邸」 首相、朝のぶら下がり取材を拒否】2010.6.9 23:57
(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100609/plc1006092359036-n1.htm……それにしても、取材拒否されても、全然叩こうとしないテレビにはなにをかいわんやの感がある)

 こうやって、いまはただ、ひたすら貝のように口をつぐむ戦法に出ている。
 口を開いたら、キレてしまう、とご自身でも自覚がおありなのだろう。
 そんな中で、どうしてもこなさなければならない、気の進まない面談はどうするか。

 一昨日、拉致被害者の家族会と面談があった。
 菅首相は横田めぐみさんを拉致したというシンガンスの助命嘆願に署名した人物。
 「頼まれて署名した」というが、頼まれた相手は朝鮮総連だったらしいという話もある。
 この難しい会見に際して、
 中井担当相は、 
 「首相は、わずか14分間で終了した面会において、『役人が書いた文章』を読み上げた」
 といったのだそうである。

 【首相、不透明な対北朝鮮スタンス シン・ガンスもあいまい 2010.6.10 21:12】
 (http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100610/plc1006102115015-n2.htm)
 の中で、
 中井担当相 「首相は役人が書いた文章を読み上げただけ」「ぼくらそんなの、真剣に聞いていない。へへへ」
 という発言がそれ。

 (……それにしても、この口調にこの内容、事実なら、更迭モノの発言だろう。
 家族会のお気持ち察して余りある。千葉法相と江田参院議長も署名したという話であり、中井担当相は天下に名だたるDV男。なお、記事の中で、
> 面会後、中井氏は記者団に「井上君がしゃべるのは国家公務員法違反だ」と息巻いた。
 とあるが、「内閣総理大臣秘書官は『特別職の国家公務員』だから、国家公務員法の適用外。法務「大臣やったこともあるのに、そんな基礎知識もないのか。 」という反論が早くも上がっている)

 ……なんと、あれだけ、「政治主導」といっていたのが、家族会に対しては、あっさり官僚の作文を読み上げて終わりとは。

 首相は、ひたすら我慢に我慢を重ね、参院選まではあたらずさわらずで乗り切っていくおつもりらしい。

 しかし、同時に「短気」も健在である。

【「イラ菅」早くも炸裂 我慢の糸切れる 】
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100611/plc1006111938029-n1.htm

 記事の内容は、記者団から、今国会の会期を延長しない方針について、野党側から「逃げている」と批判されていることを問われた途端に、顔つきが変わって、
 「何の批判ですか?」
 「なぜ批判が出ているのですか?」と4回にわたって、逆ギレで追求した、という。

 ……やはり性格というのは、そうそう押さえつけられるものではないのだ。

 かくして、大川総裁の霊言に現れた、首相の
 「失脚への恐怖」と
 「すぐ切れる」 
 という二つの心。

 そのせめぎあいは、民主党の支持率、ひいては日本の未来に、まだまだ影響を及ぼしていきそうである。

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