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2010-07
7月1日『「幸福実現党の心」&「田中角栄との対話」』(4)
- 2010-07-08 (木)
- 大川総裁講義シリーズ
……続いて質問者が交代し、黒川政調会長が座る。
黒川政調会長に、角栄氏は、「凄い勉強家だなあ。感じてくる。伝わってくるよ。凄い勉強家だなあ」と繰りかえす。
だが、前回の霊言の林幹事長と最初区別がつきづらかったのか、「君だだったかなあ?」「そうだよなあ、ちょっと違うかたの気がして」
と答える。
【交通革命が発展のカギ】
黒川政調会長「私も今日、上越新幹線、乗って参りまして、ノンストップで1時間半で東京から……」
角栄氏「そんないいのあるのか! ……総裁は2時間以上かかったのに?」(笑)
黒川政調会長「は、申し訳ありません」(笑)
角栄氏「君の新幹線は(総裁のより)いいの?」(笑)
黒川政調会長「朝一ので。(笑)ありがとうございます。」
というやりとりの後で、交通革命の話になる。
以下、角栄氏の言葉。
・やっぱりそれはトンネル掘って、ダイナマイトぶっとばさないと駄目。未来は開けない。
・交通革命っていうのはね、日本を発展させた原動力ですよ。間違いない。戦後の発展は交通革命です。
・あなた方も、未来交通革命を起こそうとしてるんでしょ? これは絶対! 誰かがやりますから。あなた方やらなくても、必ず誰かがやらなければいけないことなので、今、打ち出してるちゅうことは大事なことだ。
やがてそれは後押しが出てくる。
・民主党はもう、先がない。一生懸命、無駄金だけ捜してたら、この先、仕事がないでしょ。
(小生 註:「交通革命」は、すべての産業の原動力だ、という実現党の考え方。
幸福実現党の経済政策は、減税だけではない。
リニア交通の普及という実現党の公約は、「日本に再び高度成長をもたらす」ための、経済政策の重要な柱だったのだ)
【好景気なくして福祉なし】
黒川政調会長「私たちも、全国に整備新幹線とか、高速道路をされた田中角栄先生の思いを(継いで)、リニアモーターカーを全国に敷かせていただきたいと思っておりますけれども、今、管首相が第三の道ということをおっしゃって、『第一の道である田中角栄先生方の公共事業は、もう時代遅れだ』と」
角栄氏「なんちゅうことをっ! (憤慨しつつ)なんていうことを、なんていうことを!」
黒川政調会長「菅首相は『公共事業にはもう投資効果もない。今は、増税して、医療とか福祉に使うべきだ』と、第三の道をおっしゃっているんですけども、田中角栄先生から見て、管総理の誤りがありましたら御指導たまわりたく……」
……以下、角栄氏の回答。
・その考え方は根本的に誤ってるよ! あなたねえ、不況つくってねえ、老人福祉なんてありえないよ!
あるわけないじゃないですか!
老人なんて、不況になったら一番、捨てられるの決まってるじゃないですか!
不況なのに働かない老人に金いっぱい払うなんて許されるわけがない。
この論理がわからないのか。
これがわからないのだったら、彼なあ、駄目だわ。
・増税だけかけて老人福祉するなんて、これは無理な話。絶対間違っている。
・老人はダム工事はできない。
だけど若い人は出来る。
若い人を使って、経済効果を出し、景気がよくなり、金が余っていればそれで老人に福祉の金でてくるんです。若い人に仕事が無く、不況おこして老人福祉やったら、老人は「早く死んでくれ!」って、みなにいわれる。
・好景気無くして、老人福祉は、ありえない。
【民主党は、年寄りを真っ先に切り捨てる】
・好景気つくらなければ老人福祉なんてありえない。一番先に切られるのはここですよ。
・「最小不幸社会」って老人のために実はいってるんじゃないかと、ワシは思うよ。
どうみてもこれは、「三食食べれるだけでも有難いと思って下さい」と老人を説得する材料だ。
・騙されないように、彼(菅首相)は詭弁をすごく使って誤魔化すのが上手い。
・景気よくして、若い人達に収入、増やしてやらないと、年寄りの方に一生懸命、尽くそうっていうところまでいかない。
・自分達が食べていけず、子供を養わなきゃいけない世代に、「お年寄りと子供どっちとるか」っていったら、将来、社会的戦力になる子供の方を育てる金が必要経費。
子供は自分で生きていけないから。
でも、年寄りの方は簡単に待遇を下げられるので、先にやられますよ。
【若い層を増やせ! そうでなければ、年寄りはガス室送りになってしまう】
・国民の収入の方を、増やさないで、老人福祉だけいって、で、増税かけたら、絶対にこの国を、壊します。間違ってます。完全な間違いです。
・まず最初に富を創造していかないと駄目。
・若い人にもっと収入ドンドン増やして貰って、働く場をつくって、最後、人手が足りないぐらいにしないといけない。
・人手が足りないような状況で、子供を産むか、外国から若い人いれて、働いて貰うかと……その程度の包容力がなかったら、社会は進展しない。
・老人は若い層を増やすように一生懸命、言わないと将来的にガス室行き、ホントなっちゃうよ。
・これ絶対だめだよ。菅さん間違ってる。
【もし、菅首相が田中角栄氏と同時期のライバルだったら……】
黒川政調会長「マスコミも有権者も、公共事業・公共投資は、利権誘導・財政赤字の拡大だと非難しているが……」
角栄氏回答。
・今、目指しているのは国家社会主義なんだろ? 今時、社会主義めざしたって貧乏なる決まってます。民主党は「貧乏神」政権。「貧乏神」は、もうどうしょうもない。
・私の時代に、菅さんが政敵ぐらいのレベルの居たとしたら、こんなものねえ……
「豪雪地帯に、雪が降るからトンネル通すなんて、そんな馬鹿なことをしてどうするんだ! 雪の中、埋もれてろ」と、そういうよ、絶対に。じっとしてたらいんだって、言うに決まっている。
(小生 註:この部分の角栄氏の言葉の前提になっている事実を、有名ではありますが、以下に記載。
田中角栄氏の選挙区は、日本の背骨といわれる大山脈の麓の豪雪地帯。
山沿いは、毎年、数メートルを超すひどい雪に苦しめられ、交通は隔絶し、産業も発達しなかった。
角栄氏は「明治以来の政府は日本海岸に金をびた一文出さなかった」といい、この県は「独立国家」「鎖国」だといった。
どのくらい遅れた地域だったかというと、県の国道舗装率は4%ほどで、当時の全国平均の五分の一。なにせ、冬の間、雪に閉ざされる集落では、地元の人が手掘りのトンネルで「道」を確保していたのだ。
一方、山脈を一つ超えた関東では冬でも天候が良い、スマートな別天地。
角栄氏は、「あの山脈をダイナマイトでふっ飛ばそう。そうすれば、この土地に雪は降らない。そしてその土を日本海に運んで県下の島と陸繋ぎにしようじゃないか!」と言ったのだ。
その言葉だけでも住民に感激の涙を流させたが、実際に、日本の背骨に当たる長大な山脈を掘り抜いて日本一の大トンネルをつくり、道路で日本海岸と関東を結びつけ、新幹線まで通したのだ。
選挙区の人々の生活は魔法のように向上した。
皆は心底驚き、以来、田中角栄氏の元にたくさんの陳情がいくようになった。山脈を抜け出て日本海岸に入った新幹線の駅には、角栄氏の銅像が建っている。
……とまあ、そんな地元の人にとって菅首相が言いそうな
「豪雪地帯なら埋まっておけ」
というのは、激昂モノの発言なのであるはず……なのだが、選挙区は民主党が強い。まだまだ洗脳がとけていないのだな)
【不幸から脱出して世のために尽くせ……民主党は原始還りを進めている】
・「豪雪地帯だから埋まっておけ」では駄目なんだよ。未来志向じゃない。発展しないよね。
・こういう考えの人はやっぱり、国を貧しくして、それに耐えろ、というだろう。
・これは、なんかよっぱどこの人、心の中の不幸体験があるんじゃないかなあ。
・私は不幸体験があっても、それから脱出して、世の中のために尽くそうとする人間の方が好きだ。
・(菅首相に)不幸体験が何かあるのかも知れないけれども、だから他の人にも不幸になれ、という風な考え方の人はあまり好きじゃあないです。
・豊かな人、憎んでいるんでしょ。土建屋なんかみんな悪人だと思ってるんでしょ。きっと思っている。
・しかし物をつくっていく人って言うのは偉いんだよ。土建屋がなかったらねえ、道路だってできなきゃ、学校もできなきゃ、トンネルも出来なきゃ、列車も走らないし、家だって建たない。だから物をつくっていくのは偉いことなんだよ。
・文明そのものの否定だ。原始時代に戻れっていうんだろう?
・国の民営案をすり潰した法案は……縄文式人、弥生式人、その時代に還りたいのかい?
・原始時代で、米や小麦もなく、栃の実、栗の実、これを晒して灰汁を抜いて丸めて焼いたもの、火を使ったらCO2出るから、天日で焼くしたないものを食べる、こんな時代に戻りたいかい?
(小生 註:「道路は文化、文化は道路」「日本の産業の根本的な再興をするためには道路整備以外にないんだ」というのが、生前の角栄氏の持論だった。その公共事業を止める民主党は、まさに「ドングリのクレープ」状態に日本を戻す悪政を実行しようとしていると、角栄氏には見えているはずである)
【新・日本列島改造論 ① 宇宙ステーション・エレベーター】
・ドングリのクレープ主食にしたいんだったら、それでいいよ。だけど文明ちゅうのはそんなもんじゃないだろう。
・平成二十何年か知らんけどさ、今の時代で「日本列島改造論」もってきたら、スケールが全然、違う。
・君らがまだいってないことを言ってやるよ。ワシだったら、空に宇宙ステーションを浮かべてだなあ、それと地上との間をエレベーターで上がったり、降りたりするようにするなあ、はっはっはっ! 第二大東京タワーなんてそんなちっこい物、要らない! はっはっはっ!
・もう成層圏超えて宇宙ステーションを止めて、それから直接エレベーターで地上から行ったり来たり、そのぐらいやらないと面白く無いじゃないか。
・世界を見下ろすんだ。
「はっはっはっ! あそこに武器が、あそこにミサイル作ってるわ」とか、面白いわなあ。
【新・日本列島改造論 ② 海底牧場】
・ドンドン新しい道を拓かなきゃいかんな。海だってドンドン。
・海底都市もつくっておいたほうがええ。「日本海」っていうんだろう。日本海っていう名前変えるようと運動しているとこもあるんだろうが、日本海は日本海なんだから、日本の海なんだよっ!(笑)
・海底にやっぱり施設を作らないと、海底牧場は日本海に作った方がいいよ。
・上だけ、島が、岩が上に出てるとこが領海、この周りが領海法で日本の領海内になってますとかいっている。
・けど、日本海海底に海底牧場つくって、で、海の生き物ここで飼う。養殖・放牧する。マグロの自然養殖とかね、いろいろ海の魚や、海の幸をつくる。そういう作業もして欲しい。
・もうちょっと夢のある道を開いて欲しい。
・公共工事を馬鹿にしてたらねえ、未来なんて、君、ありませんよ。
・この、管は駄目なあ。アカン!。アカン、空き缶(笑)、空き缶内閣、ほんとその通りだわ。これどうしょうもない、空き缶は、もう屑籠に捨てられるしかないんだろう。もうすぐ屑籠に捨てられるよ。これ。駄目だなあ。
……以下は次回、黒川政調会長質問、「大事業を成功させるための、官僚の操縦術について」より。
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