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2010-09

9月23日 『宗教と政治について考える』 (前)

 前回の「政治について考える」の続編の前に、
 中国に関して、学ぶべきことの多い御法話があった。
 2010年、9月23日講義『宗教と政治について考える』である。
 前回のつづきをほったらかして誠に申し訳ないが、中国の話題は旬なので、願わくば、 ごくごく簡単に、そちらの感想レビューにおつきあい願いたい。 

●中国と自由

 登壇後、

 「気温が10℃くらい下がると考え事ができるようになります。」

 とおっしゃる総裁。
 この酷暑の季節を過ぎてお元気そうである。
 というか、考え事が出来ない状態であのレベルとは凄すぎます、総裁。
 宗務本部長の故郷だという厚木でのご講義は、

 「中国 これからどうなる」

 といった、日本国民が最も知りたい内容となった。
 ご講義に関して、小生の伴侶は、

 「総裁はいま、中国を民主化する という、一般人には絶対不可能に見える課題に対して、成就する可能性を考えておられるんだろうなあ」

 ということをつぶやいた。

 国難が来ていて、民主党の有権者でさえ
 「中国はよい国」から、
 「中国はやばい国」に大多数が方針転換しているのに、総裁はまたしても、他の人と違うことを語っているのだ。

 たぶん、本物の預言者というのはこういうものなのだろう。

 衆院選で、誰も相手にしないときに中国の脅威を語り続けた。
 そして、国論がようやく追いついてきて、国民が中国への警戒感にどっと傾こうとしているときに、
 総裁は「中国の民主化のために」というニュアンスのある法話をされる。

 一歩先をいっている。
 時代が、総裁のあとからついてきているのが、ここに至るとはっきり見える。

 だから、
 「中国について、(当会は) 予言の的中率が高い。」「答えはすべて、(当会の) 経典にある」
 という発言は、伊達ではないのだ。

 さて、ここで総裁は
 「中国の観光客は明治神宮に行く、明治神宮は中国語だらけ」
 という面白い話をされる。
 明治天皇が中国にとってどういう存在かはいわずもがな。
 なのに中国人は楽しんで参っているのだろう。
 
 伴侶曰く「いや、なんといっても、やっぱり神域だから、独特の気持ちよさがあるんじゃないのかな。唯物の国から来た人たちだし」という。孔子廟などと比べてどうなのだろうか。
 さらに、総裁のトピックとして、

 「中国人が日本に旅行に来るとカルチャーショック」
 「制服を着て化粧できる日本の女子高生はあこがれ」

 というのも楽しい。

 中国人は、国策として、骨の髄まで反日で洗脳され、「日本鬼子(リーベングイズ)」と日本人を蔑んでいるはずなのだが、
 いざ日本に来てみるとそこはまあ、彼らの国と比べて、嬉しく楽しく、おみやげに持ち帰った日本の若い女性向けのファッション雑誌は北京大学の女子寮でも大人気などという話を聞く。
 反日は絶対に消えはしないだろうが、日本に関しての印象は断然良くなって帰る。
 それは、自分たちに何が足りないかを知るきっかけになるはずである。
 中国観光客を迎え入れるというのは、日本のためではなく、中国の教育のためにいいことなのだ。(結果、日本にとってよいこととなるわけだが)
 しかし、その彼らが、

 「日本に集団でツアーで来ていても見張りがついている」

 というのは不憫な話である。

 「私は自由の価値を説いているが、見張らないと生きていけないとか人生観を支配されるという国家体制というのは人間を幸福にするものではありません」
 「基本的に中国は自由の方向を目指す努力はしている。
 が、国家が崩れるのを恐れて自由を閉ざそうとする動きもある。」

 そして、 

 「民主主義のポイントは自由です。自由でないと個人の能力や才能が開花されません。」

 ここは個人的にひどくしみた。
 民主主義というのは、繁栄主義、と松下翁はいった。
 民主主義=繁栄主義のポイントは、自由なのだ。
 自由は繁栄の礎となる。
 北朝鮮のような密告社会、罠にはめることをなんとも思わない人々の社会には、どのように正当化の言い訳をしても、結果として経済的な豊かさは訪れないことで因果が訪れる。同じ努力をしていても、そうした精神構造を持つ人々と、そうでない人々の行く末は、その人達のもとへ引き寄せられる富の量となって目に見えて現れてくる。
 法則として覚えておきたい。

●凋落のオバマと日本民主党

 「オバマ大統領についても運の悪いことに予言が的中。再選は危ぶまれる。政策はすべて外している。私には見えていた」
 というくだりでは、
 「ノーベル賞をもらった人は負ける」
 というのも面白い。ノーベル賞の選考委員たちが、そういう精神態度の人間ばかりなのだろう。
 「在任中で軍の最高指揮官でもらえるというのは負けるということ」
 アメリカもツキがなかった。

 そしてここからはっきり予言。

 「一年経たずして民主党政府も同じ道を辿る。オバマ人気にあやかって鳩山は大勝利したが、同じ道を辿ることになる」
 「支持率はもう一度落ちる。外交で失敗する」

 この法話の数日を待たずして、もう大きく凋落に一歩を踏み出した。
 中国の漁船の船長拘束事件の顛末。
 これが、総裁曰く「『激震!中国の野望と民主党の最後』というタイトルの毒」を、すでに現実化させてきている。
 「中国との友好を促進する民主党の方がいい、というのが、日本の経済界の見方だった」が、
 「国家主席も狂った」人で、「国際法が通用しない」
 「中国は世界の動向が全く分からない国」

 という単語が続く。
 いままでだと、中国の人はそういう批判を見る度に、
 「もういいわよ。中国は中国だけでやりましょう」とすぐに拗ねてしまい、議論をなげうつのが常だった。
 だが、だんだんそれではたちゆかなくなってくるのだろう。

 「菅氏は全学連仲間の、伊藤忠商事の相談役(丹羽宇一郎)を中国大使に送った」
が、
「いま中国でつるし上げられている」
 「いい年
(71歳)で反省しなければならないのは見もの。国家破壊論者が国家経営をしてはならない」

 中国市場べったりの伊藤忠。初の民間登用の中国大使は、「経済主導でつきあいたい」ということなのだろうか。
 しかし、ご自身のあこがれた中国がどんな国か、身を以て学ばれているのらしい。年齢を考えると、大変ご苦労なことではある。

 さらにもう一つ総裁は予言。

 「いかに中国の外交が世界からみて常識外れか、これから明らかになってくる」
 「民主党の政策がいかに虚偽と偽善に満ちていたか、はっきりする」

 たとえば、鳩山のインド洋沖の自衛隊派遣により、今、日本の石油タンカーがホルムズ海峡で損傷を受けていてもなにもできない。、という例をあげられている。次回、後半に続きます。

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