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英語力増強法(6) 単語集は「景色を眺める」ように読め!

【英会話ができない理由は「知らない単語」の存在】

 英語力増強法のレビュー、最終回。
 総裁は、英会話上達の要諦は、「わからないことに耐える」ということだと語った。
 では、何が「わからない」のか。「英語が分からない」とは、どういうことなのか。
 それについてもこの講義では明確な答えが出されている。
 大川総裁「基本的には実は分からない理由のほとんどは、単語。
 言っている単語を知らない。知らない単語を(文章の中に)入れられると分からないんです。」
 「そして、その分からないところに引っかかると、そこで思考が止まるから、他の分かる部分を、聞き逃しちゃう」
 「今の単語分からない、と思っているうちに話が進んでいく」
 これをきいて「自分のことを言われている!」と思った人は多いのではないか。
 ……たとえば、勇気を出して、ネイティブでない留学生の使う英会話に参加したりする。ところが、分かりそうで分からない単語があると「えっ、えっ、」と考え込んでしまう。五秒も考えているともうアウト。 しかも、引っかかる単語が、実は本筋に関係ないような単語だったりすることが多い。笑顔だけ作って肯いて、会話には完全に置いてきぼり。
 その状態を無くすために、
 大川総裁「私は今、語彙を増やす方でテキストをいっぱい作っている。」
 という。
 ……あ、そうだったのか! と、また一つ得心した。
 実は、これまたブログで紹介しなかったことだが、幸福の科学の英語のテキストは、今の時点で二十冊程度かそれ以上が、「単語・熟語集」なのだ。
 中学生向けの本に文法書はあるが、大人向けの英語本は、すべて最初から「単語・熟語・言い回し集」だったように記憶している。
 このあたり、市販の「やり直し英語」の本と決定的に違っていたので「不思議だなあ」と思ったのだが、ある程度文法を理解できていたら、「語彙を増やす方向に向かえ」、ということだったのだ。

 【幸福の科学英語本の「単語量」はどのぐらいか】

 では、幸福の科学単語集にはどのレベルにどんな種類があって、どのぐらいの単語力がつくのか。
 英単語本をレベル別にリストアップして、所持しているものについては所収単語数を記載し、概算で出してみた。
 以下、購入の参考にされたい。

 まず、中学から、大学入試までの単語集。

・中学英単熟語集 基本編(英単熟語 385個)
・高校受験英単熟語集 必勝編(英単語477 英熟語445)
・高校入試実践英単語集(英単語353 英熟語515)
・高校英単熟語集(英単語600 英熟語183)
・大学受験センター必勝 英単熟語集(英単語619 英熟語469 フレーズ2)
・大学受験英単熟語集 必勝編(英単語1,076 英熟語1,073 フレーズ67)
・大学受験入試によく出る英単熟語集 盲点編(英単語715 英熟語799)

 これら七冊を合計すると、高校時代の終わりまでに、
 英単語 3,840 英熟語3,869
 に触れることになる。
 (単語の重複は調べていないのだが、ここまでは、ほとんど重複が無いような感じがする。単語数の記入まちがいや計算まちがいはご容赦下さい)

 ここまでのレベルは、「大学受験センター必勝 英単熟語集」のまえがきに、「TOEIC600点を目指す人、英検二級から準一級の手前あたりの単語を入れた」、とあるので、ここまでがTOEIC600点前後なのだろう、と推測。

 そして、ここからのラインナップ。
 これまた凄い。
 とにかく、レベル別に細かく単語を分析・整理してあるのだ。
 支部等に貼ってあるチラシと在庫をもとに紹介すると、

★TOEIC 500~650 レベル用★
 超・初級英語伝道入門(CDあり別売1,000円)
 初級英語伝道入門(CDあり、別売 1,000円)
★TOEIC 600~650 レベル用★
 中級英語伝道入門 第1集
 中級英語伝道入門 第2集
★TOEIC 650~750 レベル用★
 中級英語伝道入門 応用編1
 中級英語伝道入門 応用編2
★TOEIC 800~860 レベル用★
 上級英語伝道入門 第1集
 上級英語伝道入門 第2集
★TOEIC 860~900 レベル用★
 上級英語伝道入門 基本編
★TOEIC 990以上 レベル用★
 超・上級英語伝道入門

 以上、TOEIC990点までで、十八冊。
 単語数について、最初の二冊だけを見ると、
 「超・初級伝道入門」には1,000語以上の単語が入っていて、
 次の「初級伝道入門」は、言い回しの文章が1,000文以上。
 この感じで行くと、「英語伝道入門」シリーズだけで、十冊あるので、二冊に一冊が単語集とすると、単語数は5,000語ぐらいだろうか。(←まだ未購入なので推測でものを言ってます。各支部等でお確かめ下さい)

 さらに、TOEICの目安記述がはっきりしない単語・言い回し集が八冊ある。

 ・実践英語伝道入門
 ・仏法真理英単語集
 ・時事英単語集
 ・ビジネス英単熟語集①
 ・ビジネス英単熟語集 大黒天英語基本編②
 ・ビジネス英単熟語集 大黒天英語応用編①
 ・ビジネス英単熟語集 大黒天英語応用編②
 ・仏法真理英作文800
 
 これらの書籍のレベルについてだが、講義では「ビジネスマンのための英単語集」を、宗務の幹部が難しくて電子辞書を引きながら読んでいた、とかいう恐ろしい話が出てくる。
 だから、これらは、どうやらTOEIC 990点以上……つまり、この講義で言う TOEIC2,000点満点と考え、本物の満点を目指すための英単熟語集ではないかと推測される。
 (最近は、支部等に全く英語の新刊が並ばなくなったので、もしかすると受験生限定として、もっとでているのかもしれない)

 さて、総語彙数。
 大学受験関係と、TOEIC関係の書籍には、重複があるかも知れないが、
 これらを順を追って学ぶと、最低でも、TOEIC990点レベルまでの書籍で、8,000語~10,000語を身につけることが出来るのではないか。その後の八冊でさらに数千語が追加されそうだ。(このあたり、実際に購入して算え直してから再度ご報告申し上げたい。)総裁は、明らかに意図的にこのレベルまで会員の単語力をもっていこうとしておられるように思われる。
 ちなみに、総裁は、HS政経塾での講義「救国の志」で、具体的に、アメリカ人の平均語彙が六万語、と言っておられたから、まだまだ単語集を出されるのではあるまいか、とも思う。
 
【単語集は、風景を眺めるように見る】

 それにしても、英単語一万語の暗記……一日10語覚えるとしても、千日。しかも年寄りの頭は新しいことなど入らないように出来ている。
 思わず、「先生っ、そんなん、覚えられるわけないですよ、どうしたらいいんでしょうか!」
 と悲鳴を上げてしまう。正直、二十冊の単語集を前に、ひるんで手が出せなかった人も多いに違いない。
 だが、ここにも使い方や心構えにコツがある、ということらしい。
 これらの単語集に関して、総裁は

 大川総裁「知っていることは大きい。一度でもわずかでも聞き覚えがある単語を増やすことが大切。」
 「大抵、単語を知らないために聞き取れない。それは語彙の数が違う、十倍の差があるから」
 「だから少しでも、わずかでもいいから聞き覚えがある……一回でも、二回でも見た覚え、見覚えがあるという単語や熟語を増やしておくことが大事」
 ……要するに、丸暗記しなければいけない、というものではないらしい。
 大川総裁「この上級英語伝道入門を、外国に行って海外の人にこの本を見せてもみんな知らない。日本人でも、広辞苑を無作為に開いて見せて、日本語が分からないのと一緒」
 というレベルなのだという。(←すごいレベルですね、考えてみれば)
 大川総裁「丸暗記しなくともいい」
 「『全部わからない』とか『覚えられない』とかIいっても全然、気にしないで結構」
 「ただ、こう、景色を見て下さい」
 「景色の見覚え、一回みたことがあるとかいうことが大事。
 その『見覚えがある』ということが、微かに何となく聞き取れる感じがある。」
 ……ここのくだり、目からウロコな思いがした。
 なにせ、私達が体験した受験英語では、単語集はとにかく全部丸暗記しなければならないものだという頭があって、それがン十年たってもまだ抜けなかった。幸福の科学の英語本に取り組んだはいいが、「全部完璧に英訳ができない」と言う理由で、単語集も高校受験の熟語当たりでうんうん止まっている、という話も聞く。
 だが、眺めて、「一度でも見たことがある」という状態を作り出すためだ、となれば話は別である。
 このブログでは、前に、「お金がないなら、構文集だけやり込んで、単語帳は別なところで補って……」などと書いてしまった。
 たしかに、お金がないやり直し初心者には、その方法で間違ってはいない、と思う。
 しかし、初心者から一歩テイクオフするためには、これだけ小刻みにTOEICの点数が輪切りにされた単語帳、ステップアップには不可欠だという気がしてきた。
 ぐっと単語帳に対するハードルが低くなる。これからは、覚えた覚えないにこだわらず、思い切って単語帳を眺めてみようと思い直した。
 (それにしても、小生が英語学習の素人だからかもしれないが、正直、「景色を眺めるように単語帳を見ておく」という英単語集の勉強の仕方は初耳。
 ほんとに、これまでブログで書いてきた英語の勉強法を、全部抹消したくなるような衝撃を受けました。
 「眺めるだけでいい。頭のどこかが覚えていればそれでいい」とは、なんか、ちょっと前に流行った「フォトリーディング」を思い出したり)

 さて、これまで書いてきた努力を積み重ねていくと、やがて、
 大川総裁「最初は20パーセントとか、30パーセントぐらいなんとなく意味が分かったような気がする。
 次は、まあ半分ぐらい分かったような気がする。次、70パーセント、80パーセントといったような……」
 という状態が現れる、という。
 とりあえず、このあたりを目指して、修練を続けていくしかない。

 同時に、あらためて大川総裁の英語学習法は、その宗教書同様、本っ当に隙がないなー、と思わされるのだった。

 ……なお、この講義ではまだまだ面白い論点が多くて、
 ・わからないときに、「Pardon?」の多用は失礼なので、聞き取れた単語を軸に会話が成り立っているかのように聞き返す、
 とか、
 ・「わからないということを顔に出すのは社交上失礼」
 ・「以前、アメリカの駅のホームで『ワタシ、日本語わかるのよ』と話しかけてきたおばさんのアトランティス語みたいな謎の言葉にひたすらにこやかに耐えた総裁の話」
 さらに、
 ・「インドでは、現地の人が分かるようにわざとわかりやすい発音に単語を間違えて話した」
 などのエピソードが出てくる。
 英語に興味のある方は、ご自身の英語力をつけると同時に、子供たちの研修費・総裁の文明実験費のカンパのため、是非お聞き下さい。
 ほんと、お値段以上のものはありますよ……とおすすめして、講義の紹介を終わらせていただきます。

 【以下、個人的近況(長め)】……そういえば、このお正月に特別企画「大川総裁と楽しむやり直し英語」の記事をアップしていたのですが、最後の一本、アップしないまま今まで来てしまいました。もはやここまで英語の勉強法を総裁ご自身からあれこれ解説されると、恥ずかしくて自分の知識なんかアップしたくないのですが、英語関係の検索で来てくださっていたりするようですので、近日アップさせて頂きます。
 あと、「たまには、会員の視点から見た昨今のアニメやコミックやファンタジーなどのレビュー記事も書け。そっち系の記事書いて信仰の入り口、間口を少しでも拡げられるブログは数少ないんだし」というリクエストのお声も頂戴しました。
 世の中がえらいことになってるのに、呑気にアニメの記事なんか書いてていいのかなァ、いや、そもそもそんなにアニメは見てないんだけどなァ、と思いつつ、ナルニア物語の映画を見に行くたび「ああっ、映画じゃ軽いけど、ナルニアの原作は、イギリスの「寓話版 聖書」みたいな内容なんだよなァ。いますぐ原作の全巻の解説とかやっちゃいたい……」という衝動に見舞われます。
 また、最近のリーディングで、「シェイクスピアはゼウスの一部」「ゲーテは老子の一部」という、神々の出自が明らかになりましたな。
 (この方たちは個人的に「物語の二大神」と呼んでいる作家二人で、懐かしい先生に会ったような衝撃でした。長らく小生、このお二人にダンテを加えて「三大神」と思っちょりました) 
 ゼウス様は、「今はまだ必要とされていないようだが、機会があれば手伝いたい」という趣旨のことばがありました。
 その昔、ジョルジュ・サンド女史だったと思うのですが、「世間が戦争だ何だで荒れているときこそ、牧歌的な小説を私は書くわッ! それが詩人の仕事なのよっ!」という趣旨のことを、なにかの前書きで叫ばれたのを読んだ記憶があります。緑色系の神々の心意気の一つを感じる言葉だと、ずっと思っておりました。
 小生、よき書き手にはなりえないでありましょうが、読み手・聞き手として物語の神々を讃え、お慰め申し上げるために、そうした記事も書いて、我が「二大神」へのささやかなお供え物のつもりで、機会があったら更新させて頂きたいと思います。 

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