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大川総裁と楽しむ「やり直し英語」(6)  「中学英語重要構文集」で「瞬間暗唱」

……ずいぶん前の続きになりますが、今年の正月に連続アップした記事の最終回がまだだったのでアップさせていただきます。
 これを書いたのは一月でしたが、その後、どんどん総裁からは勉強法の指導があるようなので、ますますアップしづらくなっているうち六ヶ月が過ぎました。
 直接、総裁の講義とは関係のない内容ですが、まあ、ご参考までにということで……。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

今回は、当サイトで以前、
 「3000円コース」と称した、
 「一冊だけ使って英語の基礎を身につける勉強法」についてのご説明。

 使う一書は、「中学英語重要構文  CDつき」。
 正直、使う書籍は、「フォレスト500」でもよい。
 というか、用途的には「フォレスト」のほうが向いている。
 しかし、「フォレスト500」にはCDがついていないのだ。
 やり直し英語で、これ一冊だけですませよう、とするときには、どうしてもネイティブのCDでの全文朗読つきのものを選ばなくてはならない。
 というわけで、一押しは「構文集」。
 もちろん、「中学基本英会話入門」「高校基本英会話入門」(CDつき)でやってもよい。「瞬間暗唱は英会話にぴったり」という人もいるぐらいである。
 だが、ひとまず、何冊も買う余裕のない方、英語の基礎力、土台固めをしたい方は、「構文集」でやられることをおすすめする。
 総裁もおっしゃったように、「とにかく、海外で困ったら英作文の要領で、主語、述語をならべたらよい」という。
 では、攻略法について。
 方法は簡単。
 まず、

 ① ひまなときにとにかくCDを聞き (一日二~三時間、ずっと付属のCD一枚を掛け流しするのがお薦め)
 ②テキストを用意して、十回ていど(あるいはそれ以上、覚えるまで)、左ページの英文を繰り返し音読、(このとき、CDの音声を抑揚まで真似ること)
  自信のない場合は、前回述べた「色分けマルつけ式精読法」を行う。
 ③英文を覚えたら、右ページの日本語訳を見て、瞬時(一秒以内ぐらい)に暗唱する。ここでのポイントは、テキストを見て英訳、というのではなく、テキストは呼び水・きっかけとして使い、日本文を見て、反射的に英文をだすようにすること。ときどき、CDの音声を聞いて自分の声と合わせてチェックしたほうがよい。
 ④最後に、テキストの順番でなく、ランダムに和文を出してすらすらと暗唱できるようにする

 ……というやり方。
 この方法、最近では、
 「瞬間暗唱」とか、「瞬間英作文」
 と言う名前がついているらしい。そのものずばりのタイトルの書籍も出ていて、方法が書かれてあり、図書館にも置いてある。

 繰り返すが、この方法は、日本語をいちいち英訳するのではなく、日本文をみたらそれをきっかけに、一瞬で英語を口に出すように訓練するということ。
 そして、この瞬間暗唱を繰り返す。
 英語がダメダメだった小生が、このやり方で中一・中二の教科書全文を200回、瞬間暗唱しただけで、Webの模試でTOEIC600点がとれた、という体験談は少し前の当サイトを参照のこと。

 調べてみると、これは小生だけに起きたことではない。

 「英語上達完全マップ」 http://homepage3.nifty.com/mutuno/index.html という、有名な学習者のためのサイトがあり、サイト内容が書籍化されているのだが、そこでもこの「瞬間英作文」と「音読」が重視されている。
 また、「英語上達完全マップを10カ月やってみた」という貴重なサイトhttp://kanzenmap.nomaki.jp/がある。これは、上記の書籍どおりに学習に取り組み、スタート時TOEIC 300点前後だったのが、10か月後、1500時間学習し、TOEIC890点を達成した、という記録が出ている。
 その中で、勉強時間の内訳を出しているのだが、その中でも「瞬間英作文」と「文法」で、勉強時間の半分がしめられている、とある。
 (瞬間英作文をやり込んだ書籍は十二冊、となっており、それらすべてが紹介されている)
 コンピューターでも、語学を学習させるときは短文を多く覚えさせる、ときいたことがある。
 簡単な短文を大量に瞬間暗唱していると、脳に何らかの「回路」ができてくるらしい。

 というわけで、この「短文暗唱」で、CDつきの構文集を三百回繰り返す、というのが、今回の「英語シリーズ」の一押し学習法。
 三〇〇回が無理なら、二〇〇回、一〇〇回からでもおはじめ下さい。

 「いやー、やっぱ、それはきついわー」というわけで、
 音読したり、紙に書いたりというスタイルが向いている方は是非そちらをどうぞ。
 「絶対音読」のほうが向いている方も多いだろう。

 だが、とりあえず、一番面倒がないような気がするので、これをお勧めした次第。
 この暗唱、慣れるとわりとスムーズにいく。細切れ時間を使って出来るのも魅力。

 しかも、この勉強法、一手間かけると、本を持って歩かなくてもいい。
 たとえば、
 「今日はここをやろう」
 と決めて、書籍の見開き一ページをコピー。
 その一枚のプリントだけをたたんでポケットに入れ、そのフレーズの音声だけを携帯用の音声再生機などに入れておく。
 あとは、暇さえあればCDをきいて音読したりシャドウイング(CDを聞きつつ、いっしょに真似て発音すること)。
 音声を聞かなくても、プリントを出してぶつぶつ繰り返しをすればよい。
 以前も紹介したが、カウンターでカチカチ、回数を指で押すようにすれば、ただ英文を繰り返すことだけに意識を集中できる。
 あとは、一文十回ずつの瞬間暗唱を、最後までやって、それを二十回繰り返すとか、
 あるいは一文五十回を四回繰り返す……など、どんなスタイルでも良いので、最終的に二〇〇回から三〇〇回を暗唱しきるようにされるといい。
 下記でも述べるが、セクション一つごとを完成させる、というのではなく「二十秒ごと」という区切りでやってもいい。
 個人的にはそのぐらい小分けにしたほうが、取り組みやすかった。

 また、勉強法を書いた手前、すこし取り組んでみたが、CDは聞いてみると、一文と一文の間に少し間がある。
 だから、慣れてきたら、テキストを見て、CDが一文と一文のわずかな間の時に、次の文の和文を見て暗唱をし、その直後に流れてくる文章で答え合わせ・発音合わせをする、という方法も面白いなと思う。
 たとえば、CDが、2番の例文を読み終わって、3番の例文が読まれるまでの短い間に、こちらはテキスト3番の和文を見て、CDより早く英文を言えたらこちらの勝ち、という感じで続けていく。
 これで30分、和文だけを見て、CDより早くすべて暗唱することが出来たら、結構な実力がついているのではないかと思う。
 (ただ、緊張感と疲労感が半端ではないので、継続することは難しそうなのが難点)

 とりあえず、無理はしない。
 途中でくじけてもめげない。
 「次回より、一日長く続いたじゃん」
 ぐらいの軽い気持ちで、気長に続けていきたいと思っている。

 おまけとして……。
 小生が中学英語教科書で取り組んだときの実践方法を以下に記載。

 当時、小生は、中学英語のネイティブの音読CDと、テキストから和文・英文を見開きのカードにした単語帳を使って、一日、20秒ぶんの文章をやり込んでいた。
 単語帳は、英文と和文を裏表に書かず、見開きでパッと確認できるようにするのがポイント。学習塾のサイトなどで、英語の教科書と和文が載っているサイトがあったので、それなども利用して、小さめの字で印刷し、カードに貼りつけて使っていた。一気に作らなくても、その日、やる範囲の文章、二~三枚の英文と和文を見開きで単語帳にはりつければいいのである。
 (ただし、使い込んでいくと100円均一の白紙の単語帳はすぐちぎれてしまうので、透明の幅広のテープなどで補強したが、補強しても補強してもすぐ破れるのには閉口した。やはり、もっと高価な単語帳を使えばよかったなと反省)
 そうしておいて、まず、テキストのCDを、フリーの音声編集ソフト、soundengine free(サウンドエンジン フリー) http://www.cycleof5th.com/products/soundengine/を使って、二十秒程度に切り分け、mp3形式で保存。
 それをmp3プレーヤーで、えんえんリピート再生。(当時は上海問屋の激安MP3プレーヤーというのを買って使っていた。ことごとく安上がりである)
 二十秒の同じ音声をとにかく掛け流しして、一時間聞くと、180回、二時間で360回。
 (当時は、下手すると一日五時間ぐらい聞いていた日もあったが)
 そのぐらい聞き込むと、だいたい耳に残ってくるから、文章の意味をチェックして、理解してから音読・シャドウイング。
 だいたい30~50回ぐらい、分数にして10~15分ぐらい音読を繰り返すと、だいたい暗唱できるようになる。
 そこで、いよいよ暗唱スタート。和文を見て、英語を言い、読み終わったら一回カウンターをクリック。
 和文を見て、一秒で出てこなかったら、すぐに英文を見て読み上げる。
 (このために見開きで、左右に英文と和文を見られる単語帳をわざわざ作った。大川総裁の中学用書籍は、すべて見開きになっているので使い勝手が良い)
 何回か音読したら、もう一度和文を見て、瞬間暗唱。
 暗唱一回ごとにカウンターを押し続け、カウンターが100になるまで繰り返す。そしたら終了。
 翌日、前日の箇所をもう一度100回やる。
 そして、今日の分の二十秒を二時間聞いて、昨日と同じ事の繰り返し……
 
 という感じでやっていた。

 一日で予定が終わらず、一週間かかった「二十秒」もあったし、テキストを見ないで他の仕事をしながらぶつぶつ暗唱を呟いていたこともあったが、なんとかかんとか終えることが出来た。
 そして、やりおえてみると、英語がずいぶん広がったことを実感できる。

 以上、ご参考までに。
 みなさんのご健闘をお祈りしております。
 
 【まとめ】 英語から長く離れていたがTOEICのスコアを上げたい、という人は、大川総裁の編んだ「中学重要構文集」(CDつき)を、この「瞬間暗唱」「瞬間英作文」で攻略されるとよいのではないかというご提案でした。目標回数は一文につき、300回。(……もしくは、目的に合わせてお好きな回数で)

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