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一枚の領収書が菅首相を追い詰めている理由

 7月19日、国会。
 「現在の政権与党が、かつて自国の国民を拉致した他国のテロ集団に二億円を超える献金していた」
 ……こんな恐ろしい事実が明るみに出ても平然としている菅首相。
 そして、それを全く報道しようとさえしない日本のマスコミ。 (「赤旗」すら無視しているらしい)

 このまま、独裁者菅首相のおとぼけがまかり通ってしまうのか、と思いきや、もう一つの献金問題が、その翌々日の7月21日、国会で問題にされた。

【.崩壊寸前!菅が拒絶する“領収書問題”の深い闇2011.07.21】
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110721/plt1107211655006-n1.htm
 簡単に状況を要約させていただく。
 菅首相は、韓国人K氏からの違法献金を受けていたが、「返金した」と居直っている。
 「では、返金した際の領収書を出して欲しい」
 ……そう詰問された首相は。
 なんと、国会を、止めてしまった。
 領収書の提出は、事前に申し入れがしてあったはずだ。
 なのに、この日、詰問されるや、菅首相は領収書を出すこともなく、日本語として問答になっていないような答弁を繰り返し、国会は中断に告ぐ中断、速記停止七回。
 あげく、突然休憩に入り、画面にはヴェニスの映像と音楽が流れ、三十分その状態だった、という。
 国会の主要な案件は午後にずれ込んだ。
 西岡参議院議長をして、「首相は日本を滅ぼすおつもりか!」と激怒させた一件である。
 【首相の「居直り」「はぐらかし」で7度中断 西岡氏「日本を滅ぼす気か!」】
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110722/plc11072200530000-n1.htm

 この件に関して、マスコミは、「また自民党が下らない問題で質疑を止めている。困ったものだ」という論調で小さく取り上げている。
 唯一(といっていいのではないか)きちんと取り上げたのが、
7月21日木曜日、関西テレビ ニュースアンカー 献金問題報道
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 さすが関西。
 まことにこの番組のこの報道はお見事であった。
 拉致被害者の増元事務局長の涙が出るようなコメントもきちんとはいっているし、他のマスコミが全く無視しているという、その異常さにも触れている。
 (TBSの「ひるおび」にて、宮崎哲弥氏が出演した回でこの件が紹介された、という話を聞いた。出席者から、「領収書なんてどうでもいいだろう」的に否定されると、宮崎氏は「これは普通の献金とは違う!」と一刀両断してくださったという)

 ところで、なぜ、領収書一枚で、菅首相が追い詰められているのか、簡単に整理してあるところが少ないようなので、ちょっとまとめておく。

 まず、菅首相は韓国人K氏から、違法献金を受けた。
 首相サイドは、外国人とは知らなかった、そして受け取った金は返金した、という。
 だが、領収書が出せない。

 仮に、出せないのは、領収書がないからだ、とする。
 領収書がない、ということは、返金した証明ができない、ということだ。
 相手が外国人だと知っていて献金を受け、返金した証明が出来ない、となれば、これは、政治資金規正法http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO194.html、第22条の6により禁止されている「外国人の献金」に抵触し、第28条により、5年間の公民権停止になる。
 そもそも、「やましいことがないなら1円からでも領収書は公開しろ」と言ってたのが民主党 ではなかったか。

 では、領収書があった場合、なぜ出せないのか。最も有力な説が、「日付の違い」という説。(これは山谷議員が詰問していた。「知っているぞ」、というわけである。)
 菅首相は、この違法献金に関して、三月十一日に朝日新聞で報道されたため、「それまで、外国人とは知らなかった」として、「三月十四日に返金した」と答弁した。
 当然、三月十四日の日付の領収書があるはずである。
 だが、自民党・山谷議員によれば「返金したのは十四日ではなく、震災前日、三月十日、神奈川県の保土ヶ谷パーキングでこっそり返却した」という話がある、という。(よく掴んだものだ。)
普通に考えれば、領収書の日付は三月十日、ということになっているだろう。
これが正しかったとしたら、なぜパーキングのようなところで返金したのか、ということになる。どう見ても「こそこそ返した」という印象が否めず、それは、菅首相サイドが、献金をやましいお金だと認識していた、ということになるまいか。
 ここまで考えていくと、 菅首相の国会での、「相手が外国人だと知らなかった」という発言は、虚偽答弁ということになり、上記した22条に触れて、やはり公民権停止になるはずである。

 なお、領収書の未提出の理由には、ほかにも様々な説があって、領収書の相手が韓国名だからまずいのだ、とか、相手の韓国人と今トラブルになっているからまずいのだ、とか、いろいろな憶測が為されているが、定かではない。いずれにせよ、上記した規制法にひっかかって公民権停止になるのを恐れているのではないか、と言われている。

 この「領収書」、菅首相は「前例に則って出す必要がない」と言っているが、細川内閣の時に似たようなケースがあって領収書の提出が為されているのでこの言い訳もきかない。
 「領収書を紛失した」なら即刻再発行して貰えばいいが、それもしようとしない。
 目下、首相は、「領収書は弁護士が預かっている」で逃げようとしている。
 ……さあ、それで通るだろうか。 
 すでにこの件に関しては東京地検に告発状が出され、捜査がはじまっているという。
【菅首相「違法献金」急展開 東京地検 捜査開始】ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/syakai/131436 
この件で暴君・菅首相の首がとれれば、それに越したことはないのだが……。

 七回中断の国会の中継動画はこちら。

 ところどころ無音になっているのは、実際テレビ中継が音声を切っているため。
 2:29からいきなり領収書問題がはじまるが、中断につぐ中断、なんと七回。
 中断の間は、「ただいま速記を中止しておりますので音声は放送しておりません」として、無音のまま数分間、紛糾した国会の映像が流れている。
 (無音の間は、流れる書き込みのコメントでも読んで再開をお待ち下さい。)
 領収書一枚を出したがらず、のらりくらり逃げ回って恥じることのない男。
 これが日本の総理大臣だ。
 日本人は、二年前の選挙で、マスコミに乗せられて、幸福実現党を嘲笑し、大川総裁が「伏してお願い申し上げます」と手をついて頭を下げたのを蹴って、この男とその党を選んでしまったのだ。
 早くこのケリをつけなければ、この国はいよいよ取り返しのつかないところに落ちていくだろう。

 なお、この動画には【副音声】と称される、西田議員のクリアーな援護射撃も時折入っている。
 西田議員は7月25日、月曜日、質疑予定が入っている。
 以前「覚悟しといて下さい 」と菅首相に言い切った、西田議員。
 ……仕事がなければテレビにかじりついて、応援コールを送りながら見守りたいぐらいだ。
 活躍を心より、ご期待申し上げたい。(←この日の国会、テレビは放映していなかったですね。ネットの「衆議院TV」などで見るしかないんですね……ますますテレビは不要になるなあ)

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