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「風立ちぬ」と「飛べ!ダコタ」~二つの空のしめすもの(1)
- 2013-11-12 (火)
- 幸福実現党観察日記
大川総裁の霊言でしばらく息をひそめていた、左翼系作家たちのニュースが、ふたたびちらほら聞かれるようになった。
【脱原発訴え都心練り歩く 大江健三郎さんら「原発全廃を」2013/10/13 20:13】 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG13016_T11C13A0CR8000/
創作も盛んである。
【大江健三郎さん新作「晩年様式集」読売新聞-2013/11/07】
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20131105-OYT8T00414.htm?cx_thumbnail=05&from=yolsp
【村上春樹さんが「文春」12月号に新作短編 2013.11.6 19:25 】
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131106/bks13110619270003-n1.htm
やはり、自己表現の希求やまず、なのだろう。
もしかすると、彼らは一生このまま日本を憎みながら生き、日本を滅ぼすべく作劇し、お年を召されても反面教師として日本を鍛えて下さるのかもしれない。
もっとも、純文学の小説というのは、普通の人が余り目にすることはない。
われわれの世代にはなじみ深く、作品が多くの人の目に触れる立場にして、無念にも左翼の代表者となったクリエイターといえばこの人だろう。
【宮崎駿氏、引退会見後初のテレビ取材で“今”を語る 2013年11月7日 06:00 (ORICON STYLE)】
http://topics.jp.msn.com/entertainment/tv/article.aspx?articleid=2190036
よい仕事をしたいと思うすべての人びとにとって、この人の作劇論や、黙々と春夏秋冬を「工房」にこもって全てを作品にぶつけていく創作現場やメイキング映像の数々は、とても見ていてエキサイティングで励まされるのだが、おそらく、左翼メディアがほんとうに見せたいのはそんなことではあるまい。日本を滅ぼすための広告塔にしたくてならない、という意図が、見え隠れするような気がしてならない。
そのいっぽうで、同じ宮崎監督関連でも、こちらはアニメ好きには素直に嬉しいニュースに入る。
【高畑勲監督、宮崎駿監督の復活“予言”2013年11月8日】http://www.daily.co.jp/gossip/cinema_topics/2013/11/08/0006481155.shtml
もっとも、ファンにとっては、このニュース自体は驚くことでもない気がする。
宮崎監督にとって「風立ちぬ」が遺作なんかでは全然ないだろうことは、みんな最初から熟知していた節がある。
それほど宮崎監督はアニメに取り憑かれたお人のように見えるのだ。
それでも、あらためてこうして、盟友・高畑監督の口から語られると、「やっぱりね」とにんまりせざるを得ない。
願わくば、今度こそ、監督の本領を存分に見せる、胸のすくようなファンタジーを拝見したいものだ。
さて、その宮崎監督の「遺作」、カンヌ映画祭で、金獅子賞を逃した宮崎『反戦』アニメ「風立ちぬ」。
宮崎監督の守護霊霊言の書籍では、ご本人の守護霊の本音として
「当然 (「風立ちぬ」は金獅子賞を) 取るんだからいいんだ!」
みたいな強気の発言があり、実際ご本人もかなり期待していたと思うのだが、蓋を開けてみると及ばなかった。
同じく、「絶対確実」だと言われていたノーベル文学賞候補の村上春樹氏も、発表直前に「受賞!」の誤報まで流れたにもかかわらず、やはり受賞を逃してしまっている。
今年の宮崎駿・村上春樹両氏は、二人そろって運に見放されたように見えなくもない。
その「運」の正体とは、拙ブログで少し前に触れた、「東京オリンピックを引き寄せた運」と同質のものにも感じられる。
もっとも、両氏、ならびにファンは、「作品が売れているからいいのだ」というだろう。
ところが、「風立ちぬ」に関しては、こんなニュースが流れてきた。
【不時着英軍機救った佐渡の実話が映画化 「宮崎アニメ」抜く人気2013.9.30 23:23 】http://sankei.jp.msn.com/life/news/131001/trd13100100430001-n1.htm
なんと、「風立ちぬ」が、一時期にせよ、客入りで負けた、という。
その映画は、地域限定で先行上映され、宣伝も地味で知名度もさしてなかった実写映画であった。
しかも、同じ飛行機と空に関係し、同じ第二次大戦前後を描き、そしてカテゴリとしては同じ「反戦映画」といえる。
映画「飛べ!ダコタ」。
今年の夏、地元で「風立ちぬ」を負かした実写映画である。
このニュースを見て、「いや、この発信源は産経ニュースだろう、だったら反戦・反原発の宮崎氏にけちをつけるように大げさに言っているのでは」という見解をお持ちの方もいるだろう。
いやいや、そうではない。
産経の記事は大げさどころか、かなり控えめな表現ではないか、という気がする。
なぜなら、実際、小生が家族で、記事の地元にて「飛べ ダコタ」を見に行ったとき、もう上映期間が終わるというのに、その前に「風立ちぬ」を見に行ったときより、ぜんぜん場内のお客さんの数が多かったのだ。
2013年、劇場にかかった「風立ちぬ」と「飛べ!ダコタ」。
この二つの映画についての比較・感想と、人生についての学びなどを、しばらく書かせていただきたいと思います。(続きます)
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